がん治療
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信頼のおけるかかりつけ医を見つけられれば患者は安心できる
Aさん(43歳・男性)は悪性リンパ腫を患いましたが、幸いなことに初回治療でリンパ腫が消失。その後、半年ほど外来で6回の抗がん剤治療を受け、大きな問題なく終了しました。 その際、担当医とこんなやりとりがあったそうです。 ...
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西郷輝彦さんは前立腺がんが「消えた」 最先端PSMA治療の効果とは
俳優・西郷輝彦さん(74)の前立腺がんが劇的に改善したことが話題となっています。西郷さんのユーチューブなどによると、ステージ4のがんを治すべく、豪州に渡り、最先端治療のPSMA治療を受けたそうです。当初、治療は3回の計画で、2回目に...
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コロナ禍での自殺者増であらためて考える がん患者の心の問題
昨年から自殺者が増えています。もともとは自殺は男性に多いのに、女性の増え方が目立ち、うつ病を含む健康問題が原因とみられるケースが多いようです。2020年に自殺した人は2万1081人を数え、19年より4.5%増でした。徐々に減りつつあ...
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自粛、自粛…が1年半以上続けば誰だってつらい気持ちになる
ある病院の副院長からこんなメールが届きました。 「コロナウイルスのデルタ株で家族感染が起こり、旦那さんは亡くなりました。今、入院中の奥さんはNHFをして、やっと落ち着いてきました。お子さんもやはり感染し入院しています」 ...
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コロナ禍では検診の“先の検査”も大幅に減っている心配がある
ある日、自営業のKさん(54歳・男性)は市の検診で「要精査」とされ、その用紙を持参して来院されました。Kさんのカルテファイルにはその用紙が挟んであり、それが2枚ありました。今年の日付のものには「胸部X線で異常影があり要精査」と、昨年...
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だいたひかるさんは順調 がんと不妊治療を両立させる女性のプランは3つ
晩婚化が進んでいるだけに、参考になるかもしれません。お笑いタレントのだいたひかるさん(46)は乳がんの治療を中断して不妊治療で子供を授かり、赤ちゃんが順調に成長していることをブログで報告。9週目の妊娠検査についてこう記しています。 ...
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コロナ禍の面会制限 「最期のタイミング」を合わせるのは難しい
がんが進行し、治療法がなくなった終末期において、多くの患者は次第に食べられなくなり、下肢の浮腫が強くなり、自分では動けなくなります。常に臥床で、安静時でも呼吸困難やせん妄などの症状から、家族も医療者もいよいよ看取りの時期が近いことを...
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甲状腺がん 放射性ヨウ素の内服療法では4日以上隔離される
「甲状腺ホルモン」は新陳代謝を活発にする働きがあり、われわれが生きていくために必要不可欠なホルモンです。コンブ、ワカメ、海苔などに含まれているヨウ素(ヨード)は甲状腺に取り込まれ、甲状腺ホルモンを合成します。 甲状腺がんでは、...
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10年前に手術した腎臓のがんが右眉毛の上に転移して現れた
Aさん(67歳・男性)は30年間、新聞社で社会部の記者として働き、定年退職後は週3日ほど友人の出版社の手伝いをし、週1回は好きなゴルフを楽しんでいました。 ある日、右眉毛の上、額のところに2センチほどの塊ができていることに気...
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ワッキーは中咽頭がん克服も 化学放射線療法の副作用とは
感慨ひとしおだったと思います。お笑いコンビ「ペナルティ」のワッキーさん(48)が、中咽頭がんの治療に伴う休養を終え、仕事に復帰したと報じられました。テレビ番組の企画の打ち合わせに顔を出すと、参加を知らされていなかった相方は涙を流して...
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死が迫ったとき、「信仰」は本当に恐怖を和らげているのか
M先生は、出身高校も大学も同じ先輩でした。私が病院に勤めてから初めてお会いし、勤務する科は違いましたが、同じ病院で30年以上たくさんご指導いただき、言い尽くせないほどお世話になりました。 あるとき、私は仕事がうまくいかずに病...
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体にやさしい新しいがん治療「光免疫療法」の仕組みと値段
「いつ治療が受けられるようになるのか」――。2012年に当時のオバマ米大統領が、一般教書演説(年頭施政方針演説)で取り上げてから、世界中の関心を集めた「光免疫療法」。その行方が注目されていたが、ついに大きなハードルを越え、昨年から日本...
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口腔がんの手術に臨んだ外科医の「気構え」が忘れられない
先日、G病院の外科医師から歯肉がんを患ったAさん(75歳・男性)について相談がありました。G病院には耳鼻科・口腔外科はなく、こんな相談内容でした。 Aさんは右の頬が腫れていて、歯肉に痛みが出てきたため某大学病院の口腔外科を受...
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末期がんの痛みは「放射線と薬」で解消する 4割は死亡直前まで苦悶
家族や周りにがん患者がいる人は、気づいているかもしれません。がんの痛みについてです。国立がん研究センターは、2017年にがんで亡くなった患者のうち4割が、死亡する1カ月前に痛みを感じていたとする推計結果を公表しました。痛みに苦しんで...
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新型コロナに対応する医療者の「燃え尽き症候群」が心配
「燃え尽き症候群」(バーンアウト)とは、国語辞典によると、「燃え尽きること。心身のエネルギーが尽き果てること」とあります。 聖路加国際病院の松尾貴公医師(感染症科)らは、この4月にCOVID―19パンデミックの最前線に勤務して...
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最新鋭機によるハイパーサーミアでがん治療はどう変わるか
千葉県に、欧州の一部の国ではがんの標準治療法とされる、ハイパーサーミア療法(温熱療法)を行う医療拠点が誕生した。千葉県がんセンター(千葉県千葉市中央区)肝胆膵外科(高山亘部長兼医療局長)に新たに設けられたハイパーサーミア外来がそれ。...
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とどめ刺す「セカンドオピニオン」はより苦しみを与えるのでは
53歳のKさん(男性)は「セカンドオピニオン」として、診療情報提供書を持参して来院されました。初めてお会いしたのですが、痩せていて元気がなさそうに見えます。 紹介状には次のように書かれていました。 「膵臓がんで化学療法...
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理論上はがんの9割をカバー 「光免疫療法」の期待値と壁
がんが治る可能性が高まるかもしれません。先月25日、厚労省から製造販売承認を受けたがん治療薬「アキャルックス」のことです。薬剤の承認審査には通常、1年以上かかりますが、画期的で一定の条件などを満たすと半年ほどに短縮されます。その指定...
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斎藤洋介は検査で 咽頭がんを歯科医に見つけてもらうコツ
突然の訃報に驚いた方もいるでしょう。今月19日に咽頭がんで亡くなった俳優・斎藤洋介さん(享年69)は、自宅で妻と夕食を取った後に体調不良を訴え、救急搬送されたといいます。搬送中に心肺停止状態になったようですから、容体の急変ぶりがうか...
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新型コロナの影響でがん検診を受ける人が大幅に減っている
毎日、まだまだ暑い日が続いています。 新型コロナウイルス流行の影響で、多くの方と同じように私の親戚・知人、都会で働いている人たちは、実家に帰省することもなく9月に入りました。 顔を合わせる機会がなくなり、電話で近況を...
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がんに強い「ハイパーサーミア療法」は効果的で懐にも優しい
いまは患者が「同意書にサインする」という形で治療法を選ぶ時代だ。とはいえ、実際は治療に素人である患者は主治医のアドバイスに従うだけで、主治医の関心の薄い治療法は選択肢にも挙がらず葬り去られてしまう。しかし、それでは患者は生き残るチャ...
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堀ちえみさんが歌声披露 発声と食事は術後リハビリで守る
がんサバイバーのひとりとして、タレント・堀ちえみさん(53)の復活はうれしい限りです。昨年2月にステージ4の舌がんで舌を切除し、再建する手術を受けていますが、手術後初めて歌声を披露しました。 再出発に選んだ「リ・ボ・ン」とい...
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山本浩二さんは1年に4度がん手術 一がん息災が長生きの秘訣
野球やサッカーが開幕し、スポーツ界も少しずつ日常を取り戻しています。そんな中、ミスター赤ヘルこと、元広島監督の山本浩二さん(73)が1年2カ月ぶりに野球解説者として復帰。元気な姿が報じられ、話題を呼んでいます。 山本さんの復...
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肺がんで亡くなった祖母の手にはめられた白い手袋には紐がつながれていた
Fさん(45歳・女性)はすでにご両親を亡くされていて、夫とは5年前に離婚。いまは小学2年生の息子と2人暮らしで、自宅近くのスーパーに勤めています。 そんなFさんが住んでいるアパートから徒歩10分ほどのところに、Fさんの祖母K...
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陶芸家・岡崎裕子さん「トリプルネガティブ」乳がんから学んだこと
こんな大ごとになるとは思わず、気楽な感じで産婦人科を受診したら、左胸のしこりはステージⅡbの「トリプルネガティブ」(現状では治療が難しいとされる乳がんのタイプ)で、さらに遺伝性腫瘍ということが分かり、結果的にかなり動揺する事態になり...
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石原慎太郎氏が告白 膵臓がん早期発見と治療選択ポイント
「肝臓癌で苦しみ抜いて死んだ弟の裕次郎を思い起こさぬわけにはいかなかった(原文ママ)」 月刊誌「文芸春秋」7月号で亡き弟に重ねて、今年1月に膵臓がんが見つかったことを告白したのは、元東京都知事の石原慎太郎さん(87)です。 ...
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ワッキーが告白した中咽頭がん HPV陽性タイプは治りやすい
「自分の喉に癌がみつかり、中咽頭癌のステージ1と先生から伝えられました(原文ママ)」 今月7日、自らのツイッターに中咽頭がんを告白したのは、お笑いコンビ「ペナルティ」のワッキーさん(47)です。報道によると、抗がん剤と放射線を...
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共感を超え、重篤ながん患者にずっと付き添う看護婦がいた
小中学生の女の子が将来の夢として「看護師になりたい」と話すことがあります。祖母が病院で亡くなった時に、見舞いに行って優しい看護師さんに憧れたと話してくれる女の子もいます。 たしかに優しい心を持った看護師はたくさんいらっしゃい...
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子宮頸がん患い…木口マリさん「1年で手術4回」の苦難語る
トータル4回手術を受けたのです。でも、おかげさまで今は毎日楽しいですよ(笑い)。 異変は、2012年の不正出血からでした。少量でしたが、回数が増えてきたので翌年1月に産婦人科クリニックを受診しました。「異常が出ない」と言われ...
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ふさぎ込んでいた乳がん患者を前向きにさせた実家での出来事
会社員のSさん(43歳・女性)は、地方の女子高、首都圏にある短大の英語を学べる学科を卒業し、都内の商社に勤めました。それから数年でリストラに遭って辞め、新薬などの調査・統計を行っている小さな会社に再就職しました。 知人から紹...