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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

若者に増加中の大腸がん…沖縄に見られる世界との共通点

公開日: 更新日:

 がんは高齢になって発症しやすい病気です。一般論として間違いありませんが、若くして発症するケースもあります。その典型が大腸がんで、世界的に若い人の発症が増えているのです。

 米国がん協会がんサーベイランス研究のグループは、世界保健機関国際がん研究機関のデータベースを使用し、対象は日米韓など50カ国・地域で、50歳未満の若年層と50歳以上の高齢層における大腸がんの発症率の傾向を比較しています。

 その結果、2017年までの10年間の若年性大腸がん罹患率の年平均変化率は、27カ国・地域で上昇。特にニュージーランドやチリ、プエルトリコ、英国の上昇率が著しかったそうです。日本やチリ、スウェーデン、オランダ、クロアチアでは、若年層と高齢層のいずれも上昇傾向でしたが、若年層の変化率が上回っていたといいます。研究結果は「The Lancet Oncology」に掲載されました。

 日本で大腸がんは、罹患数が全がんのトップですから人ごとではないでしょう。なぜ若い人に増えているのか。気になるのはそこでしょう。

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