プーチン×金正恩でタッグ…ロシアが北朝鮮兵の受け入れ「プロジェクト・ボストーク」の勝算
米大統領選まで1週間を切る中、ウクライナ侵攻に拘泥するロシアと北朝鮮が不穏な動きを強めている。
NHKによると、ロシアは北朝鮮兵の受け入れを「プロジェクト・ボストーク」(東方計画の意)と命名。実績のある空挺師団司令官を責任者に任命し、本格運用を進めているという。北朝鮮は31日、ICBM(大陸間弾道ミサイル)級の弾道ミサイルを発射。「これまでで最長の飛翔時間、最高の高度だと推定される」(中谷防衛相)という。独裁者2人は一体何をやらかすつもりなのか。
プーチン大統領と金正恩朝鮮労働党総書記は今年6月、事実上の軍事同盟「包括的戦略パートナーシップ条約」を締結。どちらかが武力攻撃を受けて戦争状態になった際に、もう一方の国が軍事援助を提供するとの内容だ。批准、発効はこれからだが、そこは独裁国家。国内手続きはナアナアのようだ。
この1カ月、「暴風軍団」と呼ばれる特殊部隊を含む1万人規模の北朝鮮兵がロシア入りし、一部はウクライナが越境攻撃する西部クルスク州に移動。警戒を強める西側諸国は、1日未明の国連安保理緊急会合でロ朝に猛批判を浴びせたが、ロシアは「国際法に沿ったものだ」などと、歯牙にもかけなかった。