ペット
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獣医師国家試験合格者が発表 犬や猫以外にミツバチも診察する仕事の幅広さ
獣医師国家試験の合格者が今月13日、発表されました。ニュースをにぎわせた加計学園が運営する岡山理科大獣医学部にとっては初めての新卒者で、114人が受験し、合格者は77人。合格率は全国平均を16ポイントほど下回る67.5%。入学定員は...
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ワンちゃんの繁殖は適正に行いたい…それでも交配してしまったら堕胎薬は“奥の手”
ワンちゃんを複数飼っている方は、珍しくありません。同年代くらいのオスとメスを飼い始めて去勢手術や避妊手術をしていないと、自然の流れで交配が成立するリスクがあります。発情したメスが卵巣から分泌するプロゲステロンがオスを誘うためです。 ...
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猫の「肛門腺出血」は手術で縫合しない方がよく治るケースも
ネコちゃんやワンちゃんがお互いのお尻をクンクンと嗅ぎ合うシーンに出くわすことがあると思います。ヒトに例えれば握手やハグのようなものでコミュニケーションの一環です。 しかし、中には、1匹でお尻を気にするのか頻繁になめたり、床に...
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“わが子”が他人を噛んだ ワクチン接種済み飼い主が背負う代償は?
環境省によると、犬がヒトや動物を噛む咬傷事故は2022年3月末で4423件。噛んだ犬の数は4445頭で、約84%の3732頭は登録済みでした。 全体のほぼ10%にあたる449頭は飼い主が判明したものの未登録。残りの264頭は...
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「狂犬病ワクチン」接種義務を猶予できるケースは? 体調や性格に合わせた対応も必要
こじれた皮膚炎の治療がうまくいかず、転院されたワンちゃんの飼い主さんが症状のほかにもいくつか質問されました。その中に狂犬病ワクチンに関するものもあって、「狂犬病ワクチンは、やっぱり接種しないとダメですよね?」とおっしゃったのです。狂...
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死を悟ったネコが最期にどこかへ…「心残り」を軽くする受け止め方
「先生、ネコちゃんはいまでも亡くなるときにいなくなることはあるんですか?」 先日、私と同世代の50代の飼い主さんにこう言われました。われわれが子供のころは、室内と屋外を行き来する飼育方法が多かった時代。質問の原体験になるような...
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ノミやダニの定期予防を勧められても…完全室内飼育のネコの飼い主が否定すべき根拠
ネコちゃんは、室内飼育がほとんどだと思います。都市部だけでなく、郊外でもその傾向が強いでしょう。住宅の構造もかつての木造に比べて高気密になり、ネコちゃんが自由に戸外に出て、戻ってくるという飼育方法は少なくなっています。室外に出るとし...
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治療法がない? 終末期のペット「QOLの向上」でサプリは十分選択肢に
動物もヒトと同じように高齢化していて、シニアになるとがんが進行したり、免疫力の低下で代謝機能が悪くなったり、原因不明の膠原病を患ったりして、さまざまな病気を発症します。そうやって終末期を迎えるのですが、最期が近づくにつれて承認された...
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愛するペットのがんに 効能外治療のインターフェロンに託す手も
ペットもヒトと同じように高齢化していて、がんができやすくなっています。その治療もヒトと同じで、手術で腫瘍を切除するか、抗がん剤で腫瘍を叩くか。2次診療施設には、放射線設備を備えているところもあります。 そんな確立された治療が...
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ペット用の鍼灸治療はあるのか…動物にも人間と同数のツボがある
実はペットにも人と同じようにツボ「経穴」があり、その経穴を結んだ「気」の通り道「経絡」もあります。 WHOが認めた人間のツボの数はおよそ360カ所。動物もほぼ同数あります。ただし動物は骨格や体形が人間と異なるため、人間と同じ...
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JAL機の事故でペット同乗問題が炎上…獣医師が考える動物・飼い主・乗客の安全性と快適性
JALの旅客機と海上保安庁の航空機との衝突事故は、思わぬ波紋を広げています。JAL機の乗員乗客は全員助かったものの、貨物室に預けられた2匹のペットが不幸に遭ったことから浮上したペットの同乗問題です。 動物好きの方がわが子同然...
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ペットのがん手術どうする? 適切な選択肢の提案で飼い主の決断をサポート
ネコちゃんもワンちゃんも、さまざまな理由で口の中が腫れることがあります。 17歳のネコちゃんもそんな症状で、昨年初診に訪れた飼い主さんは「顎が腫れてエサを食べにくそうで」とおっしゃいました。 口を診察すると、患部は波...
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15歳シニア猫の肩に骨肉腫の疑い セカンドオピニオンで否定した根拠
ヒトも動物も年を重ねると、がんができやすくなります。ペットも高齢化していて、がんで受診される飼い主さんは少なくありません。先日、15歳のネコちゃんについて、セカンドオピニオンで次のような相談を受けました。 「肩が腫れてきて、別...
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ペットの便がおかしい 検便は持参せず受診先で直性採取すべき理由
ワンちゃんもネコちゃんも、お腹の調子を悪くすると、下痢をはじめいつもと違う便になることがあります。「便の色がおかしい」「便に血や虫のようなものがいる」……などと便を持参される飼い主さんは珍しくありません。 それでペットを連れ...
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かゆいニキビダニ「毛包虫」異常なしでも顕微鏡検査がおすすめ
前回の耳ダニに続き、今週も厄介な寄生虫のひとつ、毛包虫について紹介します。 ニキビダニともいわれ、とてもかゆく、かき壊したりして皮膚のただれがひどく、全身に広がることも珍しくありません。犬、猫どちらにも寄生しますが、どちらか...
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野良ではないのに? 薬塗布済みの購入猫に耳ダニが発生したケース
ワンちゃんやネコちゃんが、耳をかゆがって脚でかくことがあります。多くはマラセチア菌などカビの仲間が寄生したもので、ネコちゃんでは保護されたケースがほとんどです。ところが、先日、初診の飼い主さんがブリーダーから購入した10カ月の愛猫を...
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メスの避妊手術は十分に性成熟してからがベスト タイミングは「乳歯の残存数」で探る
去勢手術に続いて今回は、避妊手術について。オスと同様にメスも生後5カ月での手術は早いでしょう。では、いつか。実はメスは発情期との兼ね合いで、オスより適切なタイミングの見極めが重要だと思います。 まずネコちゃんは、発情期の前に...
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生後5カ月で勧める獣医もいるが…早過ぎる去勢手術は尿漏れの原因になる
去勢や避妊の手術を受けるタイミングについて質問を受けることがあります。そこで、今回は去勢手術のタイミングについてで、私の友人はこう言いました。 「ウチのプードル、まだ5カ月で去勢手術を勧められたんだよ。早くはないのか」 ...
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ペットの「尿路結石」、対応フードの売り文句を誤解しているかも
ワンちゃんやネコちゃんの中には、寒くなると冷たい水を嫌がって尿の量が減ることがあります。暖房などの影響も重なり、軽い脱水も生じ、その結果、膀胱炎や尿路結石が引き起こされやすくなるのです。 当院でも先日、尿路結石のネコちゃんの...
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愛猫「爪とぎ対策」のコツ…老化で頻度が減ったらこまめな爪きりを
猫ちゃんの飼い主さんは、爪とぎをどうされているでしょうか。飼い慣れている方なら、うまく対応されていると思いますが、飼い始めてまもないケースや住まいが賃貸住宅で原状回復の問題があるケースなどは、爪とぎの相談を受けることがあります。そこ...
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この時季のシニア犬は要注意 厄介な心臓弁膜症は「月イチの聴診」でチェックしたい
寒暖差シリーズの第3弾は、生死にかかわることもある症状です。 ワンちゃんは、散歩で外出することがあると思います。特に、シニア期のワンちゃんは、この時季、一度、かかりつけ医を受診するとよいでしょう。 これまでお話しした...
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泡を吹いたり、ふらついたり…寒暖差で発症する「自立神経失調症」の基礎知識
季節の変わり目は、ときにてんかんやめまいのような症状を起こすワンちゃんもいます。その対応についてです。 自律神経は、交感神経と副交感神経がオンとオフのように働き、それぞれがバランスをとりながら、呼吸や心臓の拍動、腸の動き、体...
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寒暖差で頻発する犬のムズムズ感とフケは「保湿系シャンプー」で解決できる
最近はずいぶんと涼しくなり、寒暖差で衣服に悩むこともあります。そのせいか、寒暖差にともなう症状で、ワンちゃんを連れて来られた飼い主さんが複数いました。今回は寒暖差の対応について紹介します。 ワンちゃんも寒暖差でくしゃみや鼻水...
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神奈川県警押収の犬猫計80匹が所在不明に…動物愛護団体と“可哀想ビジネス”の点と線
動物好きの読者の方なら、気になったかもしれません。神奈川県で起きた動物虐待に関連するニュースです。 藤沢北署は2021年9月、動物愛護活動家の女性らから犬などの虐待をしているとの告発を受け、動物愛護法違反(虐待)の疑いで、あ...
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犬猫がエサを残す&残り物に手を出す…飼い主を悩ませる難題をまとめて解決!
ワンちゃんもネコちゃんも成長期を終えると、カロリー消費が落ち着いて食餌量は個々の適量に落ち着きます。そうすると、1回分をすぐに完食する子と、半分くらい残しておいて次までのどこかで食べきる子に分かれるでしょう。今回は食餌についてです。...
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シニア犬、シニア猫の歯石除去 条件が揃えば麻酔ナシでできる可能性も
ヒトも動物も歯に歯石が沈着すると、歯肉炎や歯周炎になりやすく、さらに放置すると歯がグラグラして抜けてしまいます。最近はペットも高齢化して、歯石除去を勧められることが珍しくありません。今回は、歯石除去についてです。 多くは、全...
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空咳を頻発するネコは短毛種でも「1日1回」ブラッシングを
この夏は厳しい暑さが続き、ワンちゃんもネコちゃんも毛の生えかわりが例年より激しかったと思います(テリア系の犬種を除く)。外に出さないネコちゃんでも、窓越しの日差しの強さを脳下垂体が認識して、暑いと判断されると換毛指令が出されるためで...
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デリケートな犬の耳 動物病院で販売している「点耳薬」を使い続けてはいけない?
ヒトもそうで、ワンちゃんの耳掃除に熱心な方がいます。ところが、正しくできていることは少なく、誤った方法によって外耳炎を起こしていることがとてもよくあるのです。 耳には、耳垢腺と呼ばれる分泌腺が散在していて、脂分を含んだ耳垢が...
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わが子の呼吸困難 自宅での「お別れ」には酸素濃縮器のレンタルを
ワンちゃんもネコちゃんも年を重ねると、やがて死を迎えます。種類にもよりますが、平均寿命はどちらも15年ほど。飼い主さんにとって、晩年は介護的な苦労に直面することも少なくありません。今回は、その負担を減らす工夫について紹介します。 ...
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「老犬ホーム」に預けるなら動物取扱責任者の人数をチェック
今回は、年老いた犬を世話する老犬ホームについてです。老犬ホームは、動物愛護管理法で認められた第1種動物取扱業の7業種のひとつに該当。動物を譲り受けて飼養する「譲受飼養」業務。老猫ホームも同じです。 その運営は、事業所がある都...