松尾潔
-
「やっぱり本物のジョイスさんがいいね」に安堵したビルボードライブ東京の夜
前回に続き、六本木・東京ミッドタウンのクラブ&レストラン〈ビルボードライブ東京〉での話。さる5月19日(日)、ジョイス・ライスのライブが行われた。彼女はアフリカンアメリカンの父と日本人の母を持ち、LAを拠点に活動する見目麗しきR&B...
-
「五感で愉しむR&B」が一夜限りの復活 6が並ぶメロウな木曜日、ぜひ六本木に足を運ばれたし!
6月6日(木)、六本木・東京ミッドタウンの〈ビルボードライブ東京〉で「松尾潔のメロウな夜間授業~R&Bの愉しみ~」が復活を遂げる! と勢いよく書きだしたところで、情報洪水社会を生きる本紙読者のみなさまにおかれましては、「夜間...
-
「ゴールデンウィーク」は映画業界の宣伝用語だった 疑わしさで満ちるは政治という現実か、映画という虚構か
春の大型連休も後半戦である。この連休の異名〈ゴールデンウィーク〉がもともと映画業界の宣伝用語だったことは有名だ。1948年の祝日法施行から3年経った51年に、当時大映の社長だった永田雅一が作ったといわれる。つまり黄金週間と映画は切っ...
-
松尾潔(後編)「お前は音楽のことだけやってろ」って風潮は危険です
日刊ゲンダイで「松尾潔のメロウな木曜日」を連載中の音楽プロデューサー・松尾潔氏が、1月に上梓した新刊「おれの歌を止めるな ジャニーズ問題とエンターテインメントの未来」(講談社)。上編に続いて、現在の日本を覆う言論空間に警鐘を鳴らしつ...
-
松尾潔(前編)この国を覆う「忖度」の空気をつくる、多くの言葉たち
日刊ゲンダイで「松尾潔のメロウな木曜日」を連載中の音楽プロデューサー松尾潔氏が、連載をまとめた新刊「おれの歌を止めるな ジャニーズ問題とエンターテインメントの未来」(講談社)を上梓、話題を集めている。そこで、著者である松尾氏に刊行に...
-
【新春異色対談】松尾潔×今井絵理子 SPEED時代から25年ぶりに再会! 縦横無尽に語り合った
EXILE、CHEMISTRY、平井堅ら人気アーティストを多く手掛けてきた音楽プロデューサー松尾潔。日刊ゲンダイ連載コラム「松尾潔のメロウな木曜日」でもおなじみの彼が20代の若き日に遭遇し、ブレーンとして華々しいデビューに関わったの...
-
大人の恋愛を構成するものは、恋愛感情だけではない。だからおもしろい
軽井沢在住の作家・小池真理子さんを訪問したと報告した4月の本連載で、「一編の小説を書くのはそれだけで貴重な人生経験」と記した。これはぼくが一昨年(2021年)に上梓した初めての長編小説『永遠の仮眠』の執筆中、日々実感したこと。人知れ...
-
和田靜香さんの作品群は昭和・平成・令和の時代のスケッチとして読み継がれていく
コロナ禍の2021年、日本の政治について綴られた2冊の長いタイトルの本が出版されて話題を集めた。『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』と『選挙活動、ビラ配りからやってみた。「香川1区」密着日記』。...
-
「ムーラン・ルージュ」は搾取に命がけで抗う者たちの群像劇であると痛感した
先月末、帝国劇場で『ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』が開幕した。上演は8月末まで続く。つまり帝劇の夏はこれ一色である。 「東宝がガチで社運をかけた」と業界人が口をそろえて言うだけあって、大がかりな舞台装置の美しさにはた...