元ソフトバンク「伊奈ゴジラ」の転落人生…淡路島で盗み84件総額472万円、通算5度目の逮捕
高校通算74本塁打を放ち、「伊奈ゴジラ」の異名をとったプロ野球ソフトバンクの元選手が、地元兵庫県の淡路島で84件(総額約472万円)の窃盗事件を起こしていた。
金品を盗む目的で空き家に侵入し、邸宅侵入と窃盗を繰り返したとして、県警捜査3課と洲本、淡路、南あわじ署は20日、洲本市の会社役員、原田龍哉容疑者(35)を追送検した。原田容疑者は8月、洲本市内の空き家に侵入し、金品を盗もうとした窃盗未遂などの疑いで逮捕されていた。
淡路島出身の原田容疑者は日中、車で島内を回りながら、空き家を物色。人けがなければそのまま家に侵入し、周囲に人がいたらいったん出直して日が暮れてから、犯行に及んでいた。カギがかかっている空き家は、マイナスドライバーで窓ガラスを割って勝手口などをこじ開け、貴金属や掛け軸、仏像などを持ち去っていた。
「もともと水産物卸売業の役員をしとったんやが、数年前に共同経営者とケンカ別れしたそうや。知り合いのスクラップ業者からタダで仕入れた古物を、大阪の買い取り屋や徳島の骨董品市場で売って生計を立てとった。古い置物でもカネになることが分かり、処分ルートがあるもんやから、空き家ばかりを狙って金目のものをかき集めとった。普通は掛け軸なんか売れるとは思わんし、売れるところも知らんからな。それで味をしめたようや。空き家やったら、見つかりにくいしな」(捜査事情通)