感染症
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性感染症編(7)フレイルとの関係 ドスンと座るようになったら要注意
体の衰弱は足腰に表れる。その主な原因は筋肉量の減少にある。実はこの筋肉量の減少に性感染症も関わっていることをご存じだろうか? 「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)の著者で日本性感染症学会の功労会員でもある「プライベ...
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【寄生虫による食中毒】「謎の食中毒」の原因はヒラメの刺し身だった
これまで取り上げてきたように、食中毒の原因になるウイルスや細菌はたくさんあります。今回は最近話題になった「謎の食中毒」についてお話しします。 2000年以降、西日本を中心に食後数時間で嘔吐や下痢を発症する食中毒事例が報告され...
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「アニサキスアレルギー」は完治困難…防ぐために実践すべき3つのこと
近年発生件数が増えている「アニサキス症」と、「アニサキスアレルギー」の違いをご存じか? 2018年にアニサキスアレルギーを発症し、21年6月4日に「一般社団法人アニサキスアレルギー協会」を立ち上げた佐藤尚之さん(同協会代表理事)に聞...
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コロナ感染者増は「謝らない専門家」への不信感の積み重ねではないか
新型コロナの感染拡大が止まらない。全国の感染者数は19日には初めて26万人を突破、2日連続で過去最高になった。 首都圏を中心に大都市圏では新規感染者数は減少に転じたものの、一部地方では増加が続き、これまでで最も高いレベルでの...
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TikTokでバズってる「クワイエット・クイッティング」って何?
「クワイエット・クイッティング(Quiet Quitting)」という言葉が、TikTokでバズっています。直訳すると「静かに辞める」ですが、別に仕事自体を辞めるわけではありません。「もう必要以上に一生懸命働かない」という意味です。 ...
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子供と暮らしている大人はコロナに感染しにくい 米国で研究報告が
新型コロナウイルスの感染が拡大した当初、子供の重症例は少ないことが報告されていました。その理由として、子供は風邪をひく機会が多いことから従来のコロナウイルスに対する免疫があり、この免疫が新型コロナウイルスに対しても保護的に働いている...
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新型コロナは「歯肉炎」にも関係している? いつもの歯磨きで歯茎が血だらけに…
新型コロナウイルスの第7波はいまだ収束しない。新規感染者数は徐々に減ってはいるものの、16日は新規感染者が全国で16万6205人と、高止まりが続いている。主流のオミクロン株派生型「BA.5」は、重症化リスクが低いと指摘されている。し...
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性感染症編(6)増え続ける60歳以上の性感染症 原因は?
枯れて性感染症とは縁遠くなるはずの60歳以上の性感染症が増えているという。どういうことか。「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)の著者で日本性感染症学会の功労会員でもある「プライベートケアクリニック東京」の尾上泰彦院...
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過剰な“コロナ恐怖”が引き起こす医療トラブル 在宅の現場でも…
先日、兵庫県尼崎市において交通事故で救急搬送されたケガ人が搬送途中でコロナ陽性と判明。救急車で事故現場に戻された“事件”が発生した。その後、ケガ人の父親が別の救急車に乗せたが、10カ所目の病院に搬送されたときにはすでに数時間経過して...
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【細菌性食中毒】生卵に潜むサルモネラ菌はペットのカメからも感染する
日本は世界中でも珍しい生卵を食べる食文化があります。私も卵かけごはんは大好きなのですが、卵が原因で起こる食中毒の原因菌として「サルモネラ属菌」が知られています。 ヒトに対して病原性を持つサルモネラ属の細菌は、3類感染症に指定...
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コロナかも? その症状は近年増加の「肺NTM症」かもしれない
風邪かと思っていたら、咳や痰が続く。咳が出始めたら止まらない。横になると咳が続く──。今なら一見コロナを疑うが、「肺NTM症」の可能性もある。 ◇ ◇ ◇ 結核を起こす結核菌は「抗酸菌」という菌の一種。そして、肺...
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10歳未満のワクチン接種をどう考えるべきか? 公表データから考察する
新型コロナウイルスの新規感染者数が連日マスコミを賑わせている。厚労省のホームページによると11日には全国で新たに24万169人が確認された。重症者は前日から34人増えて637人、累計の死者数は前日から214人増えて3万4529人だっ...
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ソーシャル・ディスタンスは不要…米CDCがコロナ予防の新ガイドラインを発表
9月の新学期を前に、アメリカCDC疾病対策予防センターが新たなコロナ予防ガイドラインを発表しました。ソーシャル・ディスタンスの廃止など思い切った措置に、ついに本格的なニューノーマルがやってきたと、大きな話題になっています。 ...
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お尻からヒモのようなものがニョロニョロと…生魚から感染、その正体は?
近年、魚介類に潜む寄生虫アニサキスが体内に入り、激しい腹痛や吐き気などの症状を起こすアニサキス症の被害報告が増えている。輸送技術が発達し、魚を生で輸送できるようになり、アニサキスも生きたまま運ばれるようになったことが関係している。 ...
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【細菌性食中毒】整腸剤は問題ないが下痢止めを使うと回復が遅れる
今回は夏場に多い細菌性食中毒の治療についてお話しします。 よく見られる吐き気や嘔吐、下痢などの症状は、細菌自体によるものではなく細菌の出す毒素である場合が多く、毒素に対して抗菌薬を使っても症状が改善することはありません。また...
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2021年度に日本で最も多かった性感染症…「クラミジア」を疑うべきポイント
近年、性感染症の一種である「梅毒」が増加していることはよく報じられているが、2021年度、日本で最も感染者数が多かった性感染症は「クラミジア」だ。 ◇ ◇ ◇ 性感染症は、自分がつらい思いをするだけでなく、セック...
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ワクチン接種後死亡は7月22日までに1795件 厚労省が報告
厚労省は8月5日、新型コロナワクチンの接種と副反応との関連性を議論する専門部会を開催した。同会に提出した資料によると、予防接種開始(2021年2月17日)から22年7月10日までに新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例は...
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大規模イベントの開催は本当にコロナ感染者数を増やすのか
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、式典や祭りなどの中止や規模の縮小といった対策がなされてきました。しかし、こうしたイベントの開催がもたらす感染リスクについて、質の高い研究データは限られていました。そんな中、大規模イベントの開...
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コロナワクチンで健康被害が生じたら…どう申請すればいいのか
新型コロナワクチン接種後に問題と思われる事象が発生しても、国は知らん顔をしている。そんな不満が国民の間にくすぶっている。実際、厚労省には医療機関からだけでも3万4120件(6月12日まで)の副反応疑いと、1770件の接種後死亡(同2...
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性感染症編(5)EDだけじゃない 糖尿病の男性は包皮炎に注意
糖尿病を放っておくと、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害といった合併症を発症することが知られている。しかし、それは男性のプライベートゾーンにもさまざまな異変を引き起こす。「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新...
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【細菌性食中毒】カンピロバクターは少ない菌量でもヒトに感染する
今回は、細菌性食中毒の中でも近年、発生件数が最も多いとされている「カンピロバクター食中毒」についてお話しします。 カンピロバクターによる食中毒は年間約300件、患者数2000人程度で推移していましたが、コロナ禍でこの2年は減...
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世界で急増中の「サル痘」はどんな病気? 日本で初めて感染者確認、WHOは緊急事態宣言
7月23日、世界保健機関(WHO)が、天然痘に似た感染症「サル痘」について、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。欧米をはじめ、世界で感染者が急増していることを受けてだ。日本ではサル痘の集計を始めた2003年以降、サ...
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熱中症も怖い…冷房下のエアロゾル対策はどうすればいいのか
オミクロン株の派生型「BA.5」の流行で1日当たりの新型コロナの新規陽性者数が世界一になった日本。国を挙げての行動制限はしない方針を打ち出している政府は自らのメンツを保つ奇策として各都道府県が独自に「BA.5対策強化宣言」を出せる新...
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サル痘拡大の一方で「名前が差別的」と米自治体がWHOに申し入れ
先週、この連載でアメリカでの「サル痘」の感染拡大について書いてから1週間、さらに感染が広がっています。 一方で、「サル痘」という名前が差別的と、問題になり始めています。 今日28日木曜日の時点で全米の感染者は4900...
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ワクチン接種後に亡くなった91歳女性に初の死亡一時金 なぜ認められたのか?
新型コロナワクチンの健康被害を審査する厚労省の「疾病・障害認定審査会感染症・予防接種審査分科会」は25日、接種後に死亡した91歳の女性について、初めて死亡一時金の請求を認めた。女性の遺族は、予防接種法に基づき死亡一時金と葬祭料を請求...
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新型コロナウイルス 感染拡大!
新型コロナウイルスの感染拡大は依然として収まる気配がなく、マスクの着用、手洗い、換気、三密の回避など人々は引き続きさまざまな手を打っている。そんな中、最も日常化しているのはマスクの着用だが、そこにも一長一短問題があるのだという。それ...
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サル痘は「目」の合併症にも気を付けたい 失明につながる危険も
厚労省は25日、国内で初めてサル痘の感染者を確認したという。世界保健機関(WHО)のテドロス事務局長が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言してわずか2日目のことだ。ところが日本人のサル痘に対する危機感は薄い。「感染者の多...
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性感染症編(4)60歳以上の「いきなりエイズ率」は50%以上 免疫力低下で発症も
最近アッチ系の経験がないから性感染症は自分とは無関係。そう思い込んでいる人は多いが、考えを改めた方がいい。自分でも気づかないうちに感染していて、免疫力が低下した高齢者になって症状が出る性感染症もある。 「性感染症 プライベート...
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コロナ感染者の10%に後遺症…「だるさ」「胃酸逆流」がリスクを上げる
コロナ回復後も症状が継続するコロナの後遺症。前回に続き、知っておくべきことをヒラハタクリニック(東京・渋谷)の平畑光一院長に聞いた。 ■コロナ自体は軽症。それでも後遺症が出る? 「軽症、または無症状だから大丈夫、というの...
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【細菌性食中毒】高温でも死滅しないウェルシュ菌が2日目のカレーで増殖
前回に続き、夏場に多い細菌性食中毒についてお話しします。 今回は「ウェルシュ菌」という細菌です。あまり聞き慣れない菌名かもしれませんが、ウェルシュ菌は、土壌や水中、健康な人や動物の腸内など自然界に広く分布しています。特に牛、...