感染症
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【感染性心内膜炎】心臓の弁に感染した細菌を除菌するため抗菌薬を1カ月以上継続投与
原因不明の発熱が数週間から数カ月続いているとき、さまざまな病気の可能性が疑われます。感染症、悪性腫瘍、膠原病が3大不明熱疾患と呼ばれ、その感染症のひとつとして「感染性心内膜炎」も挙げられます。 感染性心内膜炎は、心臓の弁膜上...
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そもそもマスクは何を防いでいるのか 着用基準見直しが話題だが…
着用しない外国人観光客がいるのに、なぜ日本人だけが律義にマスクをつけているのか? そんな疑問を抱いている人も多いのではないか。 一応、日本でも部屋内外での脱マスクは認められている。5月に厚労省が発表した基準によると屋内では他...
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風邪の自宅ケアでは要注意…子供に大人用の薬を飲ませてはいけない
秋から冬にかけては急激な気温の低下などで風邪をひきやすくなる。とりわけ学校や幼稚園などで集団生活を送っている子供は風邪やインフルエンザといった感染症の原因になるさまざまなウイルスに感染しやすい。小児科にかかれない場合、自宅で薬を飲ん...
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新型コロナワクチン接種後死亡一時金 厚労省が新たに72歳男性を認定で計4件に
ワクチンによる健康被害を審査する厚労省の「第152回疾病・障害認定審査会 感染症・予防接種審査分科会」が17日に開催された。 今回は新型コロナワクチンについては18件が審議され、そのうち11件を「ワクチン接種によって起きた可...
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【腸炎ビブリオ】増殖スピードが速く調理器具を介した2次感染も多い
魚介が原因で起こる食中毒といえば、アニサキスが頭に浮かぶ方は多いと思いますが、個人的には魚介で起こる食中毒といえば「腸炎ビブリオ」です。 腸炎ビブリオは、主に海水中に生息する細菌で、水温が15度以上になると活発に活動します。...
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最大75万人「インフルエンザ」とのダブル感染対策で見える政府のホンネ
政府は新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行で1日最大75万人の患者数もあるとの予測を公表、それに備えた対策を発表。 65歳以上や基礎疾患のある人、妊婦、小学生以下の子供は従来通り発熱外来などを受診。それ以外の低...
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新型コロナワクチン接種後死亡は9月23日までに1881件 =厚労省報告
厚労省は今月7日、新型コロナワクチンの接種と副反応との関連性を議論する専門部会を開催した。 同会に提出した資料によると、予防接種開始(2021年2月17日)から22年9月4日までに新型コロナワクチン接種後の死亡として報告され...
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【伝染性単核球症/キス病】一部の抗菌薬を使うと高確率で皮膚にボツボツが…
「伝染性単核球症」という病気をご存じでしょうか? 主にエプスタイン・バー・ウイルス(EBウイルス)と呼ばれるウイルスが原因で起こる感染症です。まれに、サイトメガロウイルスやアデノウイルスなどが原因で発症することもあります。EBウイルス...
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性感染症編(12)「梅毒」発覚した144人の病期はいつが多いのか
梅毒の感染拡大が止まらない。国立感染症研究所が9月21日に発表した統計データによると、第37週(9月12~18日)で新たに144人の新規感染者が見つかり、今年の累計は8746人となった。年内1万人を超えるのは確実の情勢だ。気になるの...
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C型肝炎は「治る時代」なのに「治らない患者」がいる理由
肝硬変や肝臓がんに大きく関与しているのがC型肝炎ウイルスだ。C型肝炎ウイルスに感染すると70%が持続感染者となる。治療でウイルスを排除しなければ肝臓の線維化が進み、「慢性肝炎→代償性肝硬変→非代償性肝硬変→肝臓がん」と進行。非代償性...
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【結膜炎】キノロン点眼薬が繁用され耐性菌の出現が懸念されている
前回は麦粒腫についてお話ししましたが、目の感染症といえば「結膜炎」のほうが断然知られているのではないでしょうか。結膜炎はまぶたの裏と眼球前方を結び覆っている結膜が炎症を起こす疾患で、罹患すると目が赤く充血して、痛みや目やにが出る場合...
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全数把握の簡略化、入国制限緩和…日本のコロナ対策は大丈夫なのか?
いよいよ日本も新型コロナ収束に向けて動き出すことになった。 「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」の9月8日変更などに伴い、同26日から新型コロナウイルス感染者数の全数把握の簡略化を開始。詳しい報告の対象が重症化リス...
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鎖国中の江戸時代にインフルエンザは流行していたのか?
【Q】 鎖国が行われていた江戸時代はインフルエンザの流行ってあったのでしょうか? いまみたいに海外はもちろん、国内でも人の行き来が少ないので流行しなかったような気がするのですが……。 【A】 インフルエンザの語源は「星の影響」を...
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【麦粒腫】点眼薬と眼軟膏は清潔に使う 悪化すると切開が必要に
「麦粒腫」とは、まぶたにあるマイボーム腺やまつげの根元の脂腺の急性化膿性炎症を指します。一般的には「ものもらい」と呼ばれていますが、これは主に東日本で使われている俗称で、近畿地方で多い呼び名は「めばちこ」です。近畿地方の中でも特に京都...
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コロナ後遺症のだるさや疲労感に漢方薬「加味帰脾湯」が使われている
東京都は、オミクロン株の流行が広がった1月から7月20日までにコロナ後遺症を訴え、都立病院の外来を受診した119人の症状を調査・分析した。 オミクロン株は、それまでの株に比べて軽症であることが多いといわれるが、発表によると、...
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ワクチン接種後の健康被害 厚労省が66件の医療手当請求を認定
新型コロナワクチンの健康被害を審査する厚労省の「第12回疾病・障害認定審査会 感染症・予防接種審査分科会」が22日開催された。新型コロナワクチンに関する健康被害申請があった84件の審議が行われ、認定66件、否認13件、保留5件となっ...
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マスク着用でコロナ感染は予防できる?米国科学誌で研究報告
マスクを着用することは、ウイルス感染者からの飛沫(ひまつ)拡散を防ぎ、感染症の流行を抑えることができると考えられています。無症状や軽症例が多い新型コロナウイルスのオミクロン変異株では、多くの人がマスクを着用することで、感染リスクを減...
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性感染症編(11)サル痘の国内患者数は3人 怖がり過ぎる必要はないが…
世界保健機関が国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態だと宣言しようとしたサル痘。性的接触を含む接触感染によるこの病気は60歳以上でも注意が必要だ。しかし、最近は話題に上らないが、どうなっているのか? 「性感染症 プライベートゾーンの...
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若い女性が性感染症クリニックに押しかけるワケ 東京の夜の繁華街に異変が
東京の風俗店で働く女性や客の間で性感染症クリニックでの診察希望者が急増しているという。 きっかけは「1000人以上がエイズ発症の危機」とうたった週刊誌の記事だった。 都内の風俗店に勤める20代の風俗嬢が日本の大学に留...
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【突発性発疹】乳幼児が生まれて初めて経験する高熱で座薬が使われる
「突発性発疹」は乳幼児期に発症する発熱発疹性疾患で、生まれてから数カ月以上たった頃の乳児に38度以上の高熱が突然出現し、3日間ほど発熱が続いた後に発疹が見られる疾患です。通常4~12カ月の間の子供がよくかかるのですが、この時期は母親か...
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新型コロナは感染の自覚がない人が半数以上 米医学誌で報告
新型コロナウイルスのオミクロン変異株は、他の変異株と比べて感染力が強いと考えられています。一方で、過去に流行したデルタ変異株と比べると、重症化のリスクが低く、無症状や軽症例も多いことが報告されています。 そのため、オミクロン...
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性感染症編(10)60代以上が梅毒から身を守るために気をつけるべきこと
梅毒の感染拡大が止まらない。国立感染症研究所が発表した感染症発生動向調査2022年第35週(8月29日~9月4日)によると、梅毒の全国の新規感染者数は190人。東京49人、大阪26人が目立つ。今年の累計では8155人となり、1万人を...
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【疥癬】ダニが皮膚にトンネルを掘り増殖…かゆみで不眠に陥る人も
広島県・宮島の弥山という山に「疥癬岩」(かいせんいわ)という大きな岩があります。不心得な人がこの岩のそばを通ると皮膚病の疥癬になり、疥癬に悩む信心深い人がこの岩に触ると病が岩に移り治る──と言い伝えられています。それくらい昔から知ら...
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コロナワクチン接種後の死亡一時金 厚労省が新たに2人を認定
ワクチンによる健康被害を審査する厚労省の「第151回疾病・障害認定審査会 感染症・予防接種審査分科会」が9日開催された。 今回は新型コロナワクチンについては17件が審議され、そのうち10件をワクチン接種によって起きた可能性が...
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性感染症編(9)高齢者は性行為なしでも性器ヘルペスを発症する場合がある
病気は治療すれば必ず治ると思い込んでいる人がいる。しかし、治療しても体のどこかに病原体が潜み、加齢で免疫が低下すれば再発する病気もある。そのひとつが性感染症である性器ヘルペスだ。「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)...
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【アカントアメーバ角膜炎】コンタクトレンズは正しく使わないと原虫に感染するケースも
「アカントアメーバ角膜炎」とは、アカントアメーバと呼ばれる原虫に感染することで発症する角膜感染症で、ソフトコンタクトレンズの扱い方が悪いことが原因になり発症するケースがほとんどです。 アカントアメーバは、池、川、水道水などの中...
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コロナワクチン接種後死亡は8月19日までに1834件 厚労省が報告
厚労省は9月2日、新型コロナワクチンの接種と副反応との関連性を議論する専門部会を開催した。 同会に提出した資料によると、予防接種開始(2021年2月17日)から2022年8月7日までに新型コロナワクチン接種後の死亡として報告...
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いつ打てば…? 米国がオミクロン変異株対応ワクチン認可で大混乱
アメリカでは先週、オミクロンBA5株対応のワクチンが認可されました。最も多い人では5回目の接種になりますが、すでに混乱が起きています。 ファイザー社とモデルナ社が同時に認可を受けたのは、いまだ猛威を振るうオミクロンBA5株と...
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性感染症編(8)梅毒だと入所できる老人ホームが限られる可能性も
梅毒の感染拡大が止まらない。国立感染症研究所が8月26日に発表した統計データによると、同8~14日で新たに101人の感染者が見つかり、今年の累計は7241人となった。このままのペースでいけば1万人を超えるのは確実の情勢だ。夜も元気な...
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「抗原検査でコロナ陰性」を信じてはいけない 発熱外来医師が指摘
抗原検査キットで検査したら陰性。その後、PCR検査を受けたらコロナ陽性だった。こんな話を周辺からよく聞く。抗原検査キットで陰性でも安心できない? ◇ ◇ ◇ PCR検査は所定の場所に出かけなければならず、結果が出...