10カ月ぶり姿 復活の長嶋茂雄氏は五輪聖火ランナーが目標
昨年7月に体調を崩して入院し、一時は死亡説まで飛び交った「ミスター」が“復帰”した。
2日、巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(83)が巨人の本拠地開幕戦を観戦するため東京ドームを訪問。試合前のセレモニーの途中、バルコニー席から手を振る姿がオーロラビジョンに映し出されると、観客からは大きな歓声と拍手が沸き起こった。
昨年12月に退院していた長嶋名誉監督が公の場に姿を見せるのは約10カ月ぶりのことである。
「胆石による肝機能低下で一時的に危険な状態に陥ったのは確かだが、入院中にその胆石がどこかに消えちゃったというんだからメークミラクルだよ。今では『是が非でも東京五輪の聖火ランナーをやりたい』とやる気満々らしい」(巨人OB)
長嶋氏が2004年に脳梗塞で倒れて以降、15年にわたってそのリハビリを取材し続けているスポーツジャーナリストの吉見健明氏がこう言う。
「今も後遺症は残っていて、この日も麻痺の残る右手はズボンのポケットに入れたままでしたが、昨年の入院前までやっていた週6日のリハビリでは、まだ不自由な右足を大きく蹴り上げ、約30メートルのダッシュまでできるようになっていた。バットの半分くらいの長さの鉄と思われる棒で素振りもしている。来年の東京五輪で聖火を手に走ったとしてもまったく不思議はありません」
長嶋名誉監督の五輪好きは筋金入り。「東京五輪で聖火ランナー」が大きなモチベーションになっているようだ。