巨人が一時騒然!長嶋茂雄氏緊急入院で高まる「原監督の更迭論」と再過熱するゴジラ待望の声

公開日: 更新日:

 巨人の周辺は一時、大騒ぎになった。

 長嶋茂雄終身名誉監督(86)が6日の午後に都内の病院に救急搬送されたためだ。同日夜まで情報が錯綜し、危篤説まで流れた。球団関係者によれば、脳内に出血があったものの、早期に処置したため、幸い命に別条はなかった。詳細な病状が判明するまでには数日かかるそうだが、意識はしっかりしているというから、関係者は胸をなで下ろしている。

 日本代表監督として臨むはずだったアテネ五輪直前の2004年3月に脳梗塞で緊急入院。右半身にまひが残っており、今もリハビリを継続しているとはいえ、今季も東京ドームでの巨人戦や若手を視察するためにジャイアンツ球場に足を運ぶなど精力的だった。

 6月には不振で二軍調整中だった中田翔をジャイアンツ球場で指導。8月20日にも東京ドームでの阪神戦を球審後方の球団ブースで観戦し、選手のプレーに一喜一憂していたばかりだった。

 巨人の戦いぶりがミスターの闘病の励みになるのは間違いない。が、肝心のチームの方が予断を許さない状況だ。

■47年ぶり2度目の最下位なら…

 7日のDeNA戦こそ18-3と大勝。原辰徳監督(64)は試合後、「とにかく回復を祈るというところです」と長嶋氏についてコメントしたが、7日現在、借金6で最下位中日とは4ゲーム差の5位。長嶋第1次政権1年目の1975年シーズン以来、実に47年ぶり2度目という最下位の屈辱も現実的になってきた。

 原監督は昨オフ、新たに3年契約を結んでいるものの、ここにきて巨人周辺では去就問題がくすぶり始めている。「最下位ならさすがにすんなり続投とはいかない」との声が大きくなっているのだ。

 球界関係者がこう言う。

「しかし、当の原監督は仮に3位以内のCS出場を逃しても、自ら身を引く気なんてさらさらなさそうです。海外スカウトをメキシコをはじめとした中南米諸国に派遣するなど、すでに来季の補強の準備を始めていますから」

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