井筒和幸の「怒怒哀楽」劇場
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「コンテイジョン」考 若い助監督が描いた悪夢のシナリオ
やれやれ、コロナが退散しないおかげで読書時間も増えて、いろいろと改めて教えられたよ。得したんだか損したんだか。 中世のヨーロッパでペスト(黒死病)がはやって、人口の3分の1がバタバタと死んで…
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香港の自由より金儲け ジャッキー・チェンよ、おまえもか
アメリカはどこまで進歩も民度もない国なんだ。黒人を踏みつけて平気で殺す白人警官がいる国などしばらく行く気はない。抗議デモ、暴動、商品略奪も起きたら、トランプもロス暴動の光景を思い浮かべたのか、あの得…
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SNSはもはや世界的な殺人道具 何が「名無しの書きこみ」だ
アベ首相が、“コロナだ”“検事の賭け麻雀だ”でクタクタになったか、ドヨンとした目つきで、「わずか1カ月半でコロナの流行をほぼ収束させました」と無理やりに声を出して会見していた。「ほぼ収束」っていうの…
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自宅籠城癖がついた人たちに、ハマりそうな本を紹介しよう
感染者は減ってきたようだが、学者が「コロナは高温と湿気、紫外線が大嫌いなウイルスなので夏場は広がらないが、これから冬になる南半球は感染者が増えるかもしれない。また冬には日本に第2波が襲ってくるかもし…
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政府など当てにせずガッツリ生き抜いてやろうじゃないか
検察庁法改正もヘチマもあるかい、残念ながら、アベノマスク、まだウチらの近所には全然、届いてまへんでぇ。いつ配達するんやら、もうコロナも終わってまうどぉー、と呆れながら、家飲みしていた。まあ、飲む時に…
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映画芸術の真の魅力はPCやスマホじゃ到底分かりようがない
ついに、我が新作「無頼」も公開延期となってしまった。でも、年末からの新宿ケイズシネマを皮切りにお正月封切りにシフトされたのでそれはそれでありがたいことで、何とぞ乞うご期待――と言いたいところ。しかし…
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自粛続くならこんな時こそ忘れていた「読書のすすめ」だろ
北極に近い氷河と火山のアイスランドにはもう一度訪れてみたいけど、しばらくは無理だ。人口は首都集中でわずか37万人。でも、コロナ感染は広がった。2月末、イタリアから帰った人が最初の感染者で、あっという…
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今の政府は本当に性格が悪い 日本中が窒息し始めてんだぞ
我が新作「無頼」の5月公開も危うい限りだ。とにもかくにも、日本中で感染が止まるまで待ってもらうしかないのか。今現在、すべての映画撮影ロケも中止。戦争中でも映画は作られていたが、こんなことは史上初めて…
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アベ首相の「うちで踊ろう」動画には怒髪が天を突き上げた
東京の映画館は閉じているが、我が新作「無頼」は新宿、池袋を皮切りに、5月16日から順次公開予定なので、YouTubeの「監督チャンネル」などで宣伝している最中だ。まあ、コロナのヤツが滅びそうにないな…
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どんな商いだろうと休ませるなら補償金の給付は同等が筋だ
緊急事態宣言、どうしてもっと早いとこ出さなかったんだ。風俗店を休業させると補償金は出していいのかとか、顔を近づけてヒゲを剃る理髪店では感染がなかったから休業要請しないとか。では美容室の休業にはカネを…
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これが日本の民度 東京五輪の日程なんぞ今決めることか!
中国・武漢市の片隅から初めての感染者が出て、あっという間に世界に。でも、トランプは「4月の復活祭までに経済活動を正常化させる」などとコロナウイルスをナメてかかっていた。楽観なんてもんじゃない。何の知…
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生活補償金はどうなんだ? “都民ファースト”なんだろうが
人間は愚かだ。コロナで休校中に“よりによって”スペインに旅行し、帰国してきた10代の女子が検疫の結果も待たずにとっとと沖縄に帰り、感染者だったと分かったとは呆れた話だ。なんで待機させとかないんだとい…
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時代が移っても変わらぬ孤立 我がテーマも何ら変わらない
ウイルス感染が世界経済までぶち壊している。不況不景気でも映画館だけは客を呼ぶというが、さすがにどこの小屋も不入りのようだ。「濃厚接触」は流行語大賞かも知れない。外に出て憂さ晴らしも許されないなら、ネ…
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政治家は本当に鈍くてバカ 今こそ税金の使い方を考え直せ
やっと、政府が小中高の学校を休校にした。当たり前のことだ。なのに政府内で「保護者が仕事を休まなければならない世帯に補償はどうするの?」と言い合っていたとか。政治家は本当に鈍くてバカだ。補償するしかな…
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新型肺炎…文明病で人間の免疫力は間違いなく弱まっている
シネコンの映画館に、「1917」という100年前の第1次世界大戦の戦場物語を見に行ったら、新型コロナ騒ぎのせいで、ロビーもガラガラ、客席もガラ空きどころか他にマスクをつけた2人しかいなくて、スクリー…
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今も世界中が「格差と貧困」にもがいている 我が“新作”も
映画賞をとったら、それこそ新型ウイルス感染みたいに、1年に1回ぐらいしか映画館に行かないその辺のおっちゃんでも見に行ってしまう。はやりモノはそんなものだが、それにしても、韓国製「パラサイト」は全く食…
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解せない映画「パラサイト」と文明の残滓を求めて旅に出た
アカデミー賞の作品賞や監督賞に韓国映画の「パラサイト」が選ばれたとか。よっぽど、アメリカ本国の映画がつまらなくなったのかと思ったが、でも、我らは全然、ピンとこないのだ。ひと月前、劇場で見たのは見たが…
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沢尻エリカと宮迫という芸能者とテレビという無粋な世間
「世間のまなざし」って何なんだろ。公の秩序、善良な風俗といっても実は得体が知れないし、まとわりつかれると気が悪い。例えば、沢尻エリカが公判に、紺のスーツ姿で赤い口紅までひいて立ったのは“いかにも女優み…
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「スター・ウォーズ」に劣らぬ“理力”を弄ぶ支配者ばかり
映画は実写なり――と我らがいくら思ってようと、この国の映画の風潮はすっかり変わり果ててしまった。悲しくてやりきれない。 前年の映画興収はアニメのおかげで増大したと興行界だけは喜んでいる。「天…
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銀幕に存在感を焼き付けた純粋に欲どしい俳優・宍戸錠
感謝します。宍戸錠さん、長い人生、ほんとにお疲れさまでした――。 昭和の映画俳優が次々に世を去っていく。「わしは明石組の岩井や」の梅宮辰夫さんもそうだが宍戸さんも硬派の役者、いや、活動屋だっ…