プロ野球人物研究 対岸のヤジ
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巨人がDeNA梶谷と井納を獲得 消え失せた強者の憎たらしさ
DeNAからFA宣言していた梶谷隆幸と井納翔一を巨人がダブル獲得した。梶谷は過去の実績もさることながら、今季19本塁打、キャリアハイの打率・323を達成した外野手。一方の井納は2014年に11勝を挙…
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新庄剛志のプロ野球復帰断念に少しほっとしている理由とは
新庄剛志がプロ野球復帰を断念した。48歳にして前代未聞の挑戦が注目を集めていたが、先日のトライアウトを受験した結果、獲得に乗り出す球団はなかったようだ。 それにしても現実は厳しかった。あの鍛…
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今はなき近鉄最後のエース岩隈久志に感じる“野武士の気骨”
今季限りで引退した選手の中で、私は虎党だから藤川球児に思い入れがあるわけだが、他に誰か挙げろと言われれば岩隈久志と答える。最後の所属球団は虎党の天敵・巨人だったが、それでも大好きな投手だった。 …
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「保守のセと改革のパ」外的要因からみたリーグ格差の図式
日本シリーズがさっさと終わった。ソフトバンクが圧倒的な強さで巨人に4連勝し、4年連続日本一に輝いた。昨年も同じカードで4タテだったため、ソフトバンクは対巨人戦8連勝である。 ■日本シリーズで鮮…
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阪神・大山の実質本塁打数を「机上の計算」してみると…
阪神の生え抜きでは掛布雅之と岡田彰布以来、実に35年ぶりとなるシーズン30本塁打。その壁を越えるべく、今季は大山悠輔が本塁打を量産したものの、結局28本に終わった。私としては本塁打王を逃したことより…
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阪神能見が今季限りで退団…「高校三羽ガラス」の逆転現象
松坂世代の1学年上、1979年度生まれの野球人にとって、高校時代に名を馳せた投手といえば平安高校の川口知哉、水戸商業高校の井川慶、鳥取城北高校の能見篤史だ。当時、彼らは高校生左腕三羽ガラスと称され、…
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現役引退した阪神藤川は打たれる姿も絵になる投手だった
藤川球児が現役を引退した。敬意と親愛の情を込めて、あえて球児と書かせていただくが、最近の球児はたとえ公の場であっても、どこか柔和でちゃめっ気のある笑顔を振りまくことが多かった。全盛期の球児はどちらか…
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阪神・藤浪は藤川と同じくクローザーへの道を突き進むべし
阪神・藤浪晋太郎がリリーフに転向して、はや1カ月が過ぎた。最初は少し不安定だったものの最近ではすっかり板についてきた。現在、8試合連続無失点中である。 ■とにかく球場が盛り上がる また…
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ドラ2井上広大を“1安打”でスター扱いする阪神の悪しき伝統
阪神の高卒ドラフト2位ルーキー・井上広大が一軍に昇格し、8打席目でプロ初安打初打点を記録した。高校時代は大阪の名門・履正社高の4番として高校通算49本塁打を記録した右の長距離砲。昨夏の甲子園決勝では…
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ベテランの存在感が薄いからこそ阪神は世代交代ができる
今季の阪神タイガースは久しぶりに楽しい。さすがに優勝は無理だろうけど、私は別に優勝だけを望んでいるわけではないので、このまま2位や3位で終わってもどうってことない。むしろ今季はCSがないため、目の前…
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報道の視点でハッキリわかる巨人と阪神の「決定的な違い」
阪神の近本光司が10月3日の巨人戦で今季第9号本塁打を放ち、ルーキーイヤーから2年連続でシーズン100安打を突破した。これは阪神では1999年の坪井智哉以来21年ぶり6人目の快挙である、と一部スポー…
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新庄剛志に思う コロナ禍の闇に光る“距離感のある明るさ”
阪神で新型コロナの“クラスター”(選手・関係者7人)が発生した。感染経路は遠征先での会食、それも規定の人数制限を超える掟破りの会食だったという。 【写真】この記事の関連写真を見る(16枚) …
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阪神優勝より大事 大山とサンズの本塁打数が気になる!
早いもので、もう9月の中旬である。普通、この時期のプロ野球というとペナントレースの終盤で、優勝がすでに決しているか、あるいは熾烈な優勝争いの真っただ中だったりする。しかし、今年はコロナ禍によって開幕…
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阪神・矢野監督の「藤浪続投」の判断に感じる昭和的危うさ
5日の巨人戦に先発した阪神・藤浪晋太郎が五回途中11失点の大乱調で黒星を喫した。長年の課題である制球難(与四球6、暴投1)がまたも顔を出し、三回までに早くも7失点。首位・巨人を追う阪神としては大事な…
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ロッテ鳥谷 名球会打者が晩年に“代走の切り札”になる異例
今季、千葉ロッテに移籍したベテラン・鳥谷敬(39)が実に渋い働きをしている。 ご存じ、昨年までは阪神のスタープレーヤーとして16年間にわたって活躍し、2000安打も達成した大選手。それが39…
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692日ぶりの勝利 阪神藤浪の変化と進歩を感じた「死球後」
先週前半の阪神対巨人3連戦には、虎党として実にうんざりした。ご存じのとおり、阪神の3連続完封負け。巨人のエース・菅野智之にひねられただけならまだしも、今季ブレーク中の2年目右腕・戸郷翔征もまるっきり…
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阪神藤浪へのジレンマ 与死球0は進化ではなく矮小化では?
阪神・藤浪晋太郎のここまでの成績は、4試合に先発して0勝4敗、防御率4・00、投球回数27、被安打24、与四球12、与死球0、奪三振数28。前回(14日)の広島戦では早い回から打ち込まれたものの、そ…
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サファテ引退か 名球会基準250セーブと200勝の難易度の差
ソフトバンクのサファテが自身のSNSに現役引退を示唆する投稿をした。球団は真意を確認したうえで話し合いを続ける方針のようだが、再三にわたる右股関節の故障や39歳という年齢を考慮すると、なかなか厳しい…
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虎ボーア&サンズと重なる暗黒時代“そこそこ助っ人コンビ”
阪神のボーアとサンズがまずまずの成績を残している。開幕当初はここにマルテ(のちに故障離脱)も加えた外国人大砲トリオがなかなか結果を残せず、ファンをヤキモキさせていたが、我慢の起用が続いた結果、徐々に…
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低迷する近本を阪神の「一発屋ルート」に乗せてはいけない
阪神・近本光司が苦しんでいる。ルーキーイヤーの昨年はセ・リーグの新人最多安打記録を更新(159安打)し、36盗塁で盗塁王と新人特別賞をダブル受賞する大活躍だったが、今季はここまで打率・224と低迷し…