虎ボーア&サンズと重なる暗黒時代“そこそこ助っ人コンビ”
阪神のボーアとサンズがまずまずの成績を残している。開幕当初はここにマルテ(のちに故障離脱)も加えた外国人大砲トリオがなかなか結果を残せず、ファンをヤキモキさせていたが、我慢の起用が続いた結果、徐々に打ちだしたわけだ。
もちろん、ボーアもサンズも大成功とはまだまだ言い難い。しかし、サンズは28試合出場で6本塁打、ボーアは33試合出場で7本塁打と、外国人大砲にもっとも求められる本塁打については従来の143試合換算にすると年間30本以上のペースで打っており、そこは近年の阪神を思うと合格点だろう。2人とも打率は2割台だが、大きいのを期待できるというのは、やはり魅力的だ。
なにしろ、近年の阪神の新外国人野手はこの本塁打数こそが一番の問題だったのだ。昨年のマルテは105試合で12本塁打、ソラーテは20試合で4本、その前年のロサリオは75試合で8本、ナバーロは66試合で3本、その前年はキャンベルが21試合で1本、ロジャースが40試合で5本、さらに前年はヘイグが31試合で2本と、寂しい本塁打数が並ぶ。過去4年で延べ7人の新外国人野手が入団したが、彼らの総合計本塁打数は35本。昨年のセ・リーグ本塁打王であるDeNAのソトの1年分(43本)より少ないわけだ。