メジャーリーグ通信
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静観の姿勢とるも…対岸の火事では済まされない香港問題
2002年に姚明がNBAのヒューストン・ロケッツに入団して以来、バスケットボールはサッカーと並び、中国で最も人気のあるスポーツのひとつとなった。 中国におけるテレビ中継の放映権や関連商品の売…
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日本高校野球は環境変化 “先駆者”米高校球界の過酷な現実
かつて、日本の高校野球は「すがすがしさ」や「高校生らしさ」の象徴であった。 だが、現在、長時間の練習や一部の指導者の体罰などによって「ブラック部活」の典型とされることが珍しくないし、投球数の…
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国際ドラフト実現でも…日本アマ選手“カヤの外危機”の理由
■早ければ2020年 2000年代に入ってから、メジャーにおける国際ドラフトの実施は球界の関心事のひとつとなっている。 しかし、国際ドラフトを導入したい経営者側と、導入に反対する選手組…
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独立L「機械判定」「一塁への盗塁」導入は大リーグの実験
米国プロ野球の独立リーグであるアトランティック・リーグ(ALPB)は、新たな取り組みを始めた。「機械判定」と「一塁への盗塁」の導入だ。 「機械判定」はコンピューターシステムにより審判の判定を補…
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大谷の同僚も…メジャーで多くの現役選手が他界する背景
タイラー・スキャッグス(エンゼルス)の急逝は、27歳という若さと重篤な既往歴が認められなかったという事実から、人々に衝撃を与えた。 日本の球界では現役選手の死去は珍しい。その一方で、大リーグ…
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米球界は共和支持優勢 大統領選はスポーツ界の動向も注目
ドナルド・トランプが2020年の大統領選挙への出馬を表明した。“Keep America Great(米国を偉大なままに)”と新しい標語を唱えた顔が心なしか紅潮していた様子からは、必勝を期すトランプ…
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観客を襲うファウルと「フライボール革命」の因果関係
アルバート・アルモーラ・ジュニア(カブス)の三塁側方向に飛んだ打球が4歳の少女を直撃したのは、5月29日の対アストロズ戦での出来事だった。 試合後の記者会見でアルモーラ・ジュニアが悲痛な面持…
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2020年米大統領選は「若者の野球離れ」を食い止められるか
2020年11月の米国大統領選に向けた動きが慌ただしくなってきた。 現職大統領のドナルド・トランプを擁する共和党には有力な候補がいない。一方、野党民主党の動きは活発だ。 前回の大統領…
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「スーパーボウルの100倍」が物語るメジャーリーグの地位
漫才のようなやりとりは、4月26日に行われた日米首脳会談で起きた。 日本人にとって天皇の即位がスーパーボウルと比べてどれくらい重要かを尋ねたドナルド・トランプに対し、安倍晋三が「スーパーボウ…
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イチローに大統領自由勲章が浮上する可能性と米政府の思惑
イチローが2001年、04年の2回にわたって授賞が検討された国民栄誉賞を、3度目も辞退した。 代理人を通じて内々にイチローの意向を打診したところ「人生の幕を下ろした時にいただけるよう励みます…
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トランプ政権の“壁”乗り越えてメキシコに歩み寄る大リーグ
大リーグ機構とメキシカン・リーグ(LMB)は、選手の契約に関する協定を新たに締結した。 新協定では、25歳以上で6年以上のプロ経験を持つLMBの選手は、大リーグ球団と契約することが可能となる…
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中日にも在籍…「サイ・ヤング賞」初代受賞投手の壮絶人生
登板過多による故障、アルコール依存症、引退後の破産……。現在の大リーグで選手を取り巻く大きな問題だが、2月19日に92歳で死去したドン・ニューカムはこれらの問題に苦しみ、困難を乗り越えた代表的な野球…
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トランプ政権の「非常事態宣言」にメジャーオーナーら悲鳴
■具体的な取り組みを行う姿勢を示す必要 ドナルド・トランプ政権が非常事態宣言を発令した。 ワシントン州では、はしかの流行と豪雪により、今年1月末から2月半ばまでの半月の間に非常事態宣言…
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メジャー在籍70人以上…ベネズエラの政情不安が米球界直撃
ベネズエラを巡る情勢が緊迫している。 昨春の大統領選挙で再選したニコラス・マドゥロが今年1月10日に大統領就任式を行うと、大統領選挙そのものの法的有効性を疑問視してきた米欧とベネズエラとの対…
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ブッシュ元大統領が生涯大切にしたベーブ・ルースとの1枚
1989年から93年まで米国第41代大統領を務めたジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュが94歳で死去した。 「手堅いが面白みに欠ける」「よい副大統領だが大統領には向かない」といった世間の…
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メジャー球団拡張構想とレイズの本拠地移転計画の因果関係
「球団拡張」と「本拠地移転」という2つの話題には関連がないように思われる。既存の球団に加えて新たな球団がリーグに参画する「球団拡張」と、既存の球団が本拠地を移転させる「本拠地移転」とは、おのずから性格…
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指紋と虹彩で本人確認 大リーグから「入場券」が消える日
7月12日、大リーグ機構は生体認証技術を提供するクリアと提携し、紙の代わりに生体認証を用いて入場券を発行する取り組みを試験的に実施すると発表した。 クリアは、米国内の空港に生体認証によって乗…
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チアリーダーも女性GMも存在せず 大リーグの「性の壁」
「男女差別」や「男女格差」という言葉を耳にするとき、多くの人は女性の参入が妨げられている場面や、同一の仕事をしているのに男女間の給与の差が大きいといった事例を想像することだろう。 その一方で、…
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大リーグにも波及するか NFL「国歌斉唱時の不起立問題」
今年5月、NFLのオーナー会議で、国歌斉唱時に選手と関係者はサイドラインに立たなければならないものの、ロッカールームにとどまって国歌斉唱に参加しないことも可能にすることが決まった。 これによ…
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メジャー選手の息の根を止める4つの「キャリアエンダー」
エンゼルス・大谷翔平は肘の靱帯部分断裂で離脱したが、米国には選手生命を左右しかねない「キャリアエンダー」と言われる故障がある。選手を悩ませる重傷は次の4つだ。 ■肩の関節唇断裂 ひと昔…