メジャーリーグ通信
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小さな変更を大きな改革として宣伝する大リーグ機構や球団経営者の思惑
大リーグ機構も球団経営者も、「ダイバーシティー」という言葉が広まる以前から選手の構成が多様であればあるほど、より優れた選手が登場することを知っている。それだけに1947年4月15日にひとたび「人種の…
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メジャーが五輪に冷淡なこれだけの理由 機構や球団の態度や考えにも一理ある
「大谷とトラウトの対戦を想像すれば、これ以上の場面はない」 フィリーズの中心打者ブライス・ハーパーが昨年5月に行った発言は、オリンピックへの選手の派遣に消極的な大リーグ機構を批判するものだった…
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キューバ五輪予選敗退の必然 相次ぐ亡命と深刻な人材不足
キューバ革命を率い、その後も長く最高指導者として君臨したフィデル・カストロは幼少期から野球に親しみ、「ヤンキースからスカウトされた」という噂がまことしやかにささやかれるほどであった。 それだ…
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ヤ軍「ブレークスルー感染」でCDC指針の問題点が明らかに
一時は1日当たりの新型コロナウイルスの感染者が世界最多であった米国も、最近では新規感染者の数が減少の傾向を示している。 ワクチンの早期実用化のためにトランプ政権が推進した「ワープ・スピード作…
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“トランプ復権”で大リーグ機構は共和党との関係修復が急務
大統領退任後、日本ではすでに「過去の人」となった感のあるドナルド・トランプも、米国では依然として政界の「話題の人」のひとりだ。 4月21日のニューヨーク・タイムズに「北朝鮮の非核化に失敗した…
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メジャー球団は温室効果ガス削減に10年以上前から取り組む
米政府が主催し、4月22~23日に行われた気候変動に関する首脳会談は、各国が温暖化ガスの排出削減目標を相次いで打ち出した。 日本が2013年度に比べて30年度に温暖化ガスを46%減少させる方…
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レンジャーズが本拠地を満員にした裏に州知事の計算
4月5日、レンジャーズにとって2021年最初の本拠地グローブライフフィールドでの公式戦は、全米の注目を集めた。 対戦相手であるブルージェイズのキャバン・ビジオとブラディミール・ゲレーロ・ジュ…
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米中対立激化はスポーツ界に影響 対岸の火事では済まない
「新疆ウイグル、香港、台湾、米国へのサイバー攻撃など、世界の安定を保つルールに基づく秩序を脅かし、単なる内政問題ではない」と一方が非難すれば、「中国には中国式の民主主義がある」「米国民の多くは民主主義…
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政界と球界における ガラスの天井を破った女性の立ち位置
ヒラリー・クリントンが「ガラスの天井は誰かが打ち破る」という言葉とともに米国大統領選挙での敗北を宣言したのは2016年11月のことだった。 知名度と実績で群を抜くクリントンをもってしても大統…
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先行き不透明な米経済が大リーグに与えるダメージの深刻さ
米国の消費者心理を示す指標であるミシガン大学消費者信頼感指数は、2021年2月の確報値が昨年8月以来最低を記録した。今回の結果は消費者の景況感の悪化を示す。 一方で株価は上昇。米国の代表的な…
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MLBが自治体の要望退けスプリングトレーニング突入の裏側
間もなく、大リーグのスプリングトレーニングが始まる。 所属球団や投手と野手の違いによって開始日は異なるものの、今月下旬には全球団がフロリダ州とアリゾナ州に分かれてスプリングトレーニングに入る…
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アリゾナ州は数百億円の経済効果より医療崩壊回避を優先
大リーグでは、毎年2月中旬からスプリングトレーニングが始まる。 今年も大リーグ30球団の多くが2月15日から17日の間にアリゾナ州とフロリダ州でスプリングトレーニングを開始し、2月27日から…
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大リーグ機構の共和党議員への「政治献金停止」は見せかけ
ゼネラル・エレクトリック、アマゾン、マイクロソフト、グーグル、フェイスブック、コカ・コーラ、ナイキ――。 米国を代表する多国籍企業は、連邦上下両院の共和党議員への政治献金を相次いで見合わせて…
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大リーグ選手会が「世界最強の労働組合」である3つの理由
大リーグ選手会(MLBPA)は、日本ではしばしば「全米最強の労組」あるいは「世界最強の労組」と呼ばれる。 米国には全米自動車労働組合(UAW)や全米鉄鋼労働組合(USW)など、資本側と激しく…
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MLB球団オーナーの本業ビジネスがオフの補強に影響及ぼす
今年11月にはダウ平均株価が史上初の3万ドル台を記録、7月まで2ケタの数値が続いた完全失業率も、11月は6・7%まで改善している。 一方、9月にアマゾン・ドット・コムが開催したオンライン就職…
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バイデン新政権の「大企業規制」に球団経営者は戦々恐々
米国大統領選挙は得票数でも獲得選挙人の数でも現職大統領ドナルド・トランプが、民主党候補のジョー・バイデンを下回った。 慣例では開票結果が確定した場合、劣勢の側が敗北宣言を行うことで勝者が決ま…
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“田沢ルール”に日米で温度差 なぜメジャーで話題にならず
今年のドラフト会議の大きな話題のひとつは、2008年に設けられたいわゆる「田沢ルール」の廃止と、レッズ傘下3Aルイビル・バッツを経てルートインBCリーグの埼玉武蔵ヒートベアーズに所属する田沢純一(3…
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バイデン政権誕生ならいよいよ不透明感が増す「球団経営」
11月3日の米国大統領選挙の投票日まで残すところ1週間となった。 米国の各種世論調査では「バイデン優勢」が伝えられている。これらの世論調査の結果を総合した米国の政治専門ウェブサイトであるリア…
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大統領の感染で危機…メジャーも救った「世界最高峰の医療」
「トランプ大統領、コロナで入院」 世界を駆け巡った話題ではあったものの、トランプは新型コロナ感染症の陽性判定から1週間と経たずに公務に復帰した。しかも、10月7日に公開したビデオメッセージで「…
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コロナ禍で窮地? 球団経営者が発する悲観的情報の真偽
大リーグのレギュラーシーズンは現地時間27日に終わり、29日にアメリカン・リーグ、30日からはナショナル・リーグのプレーオフが始まる。 コミッショナーのロブ・マンフレッドが、レギュラーシーズ…