国際ドラフト実現でも…日本アマ選手“カヤの外危機”の理由
■早ければ2020年
2000年代に入ってから、メジャーにおける国際ドラフトの実施は球界の関心事のひとつとなっている。
しかし、国際ドラフトを導入したい経営者側と、導入に反対する選手組合との意見が一致せず、実現に至っていない。
今年7月にも米国の野球専門雑誌「ベースボール・アメリカ」が「大リーグ機構は早ければ2020年に国際ドラフトを実施」と報じた。だが、実際に制度が導入されるかは不透明だ。
国際ドラフトとは、米加両国と米国領のアマチュア選手に対してなされる現行のドラフトと同様に、現在はドラフトの対象となっていない他の国や地域のアマチュア選手も選択の対象にしようというものだ。
大リーグ球団の経営者の多くは、国際ドラフトの実現に積極的な態度を取っている。
12年以降、ドラフトでは、10巡目までに指名した選手に対する契約金の推奨額を設定し、実際の金額が所定の割合を超えた場合に罰則が科せられる。