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鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大准教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部准教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

大リーグ公式戦再開前に…経営改善へ各球団がアノ手コノ手

公開日: 更新日:

「7月4日前後の開幕」に向けて、大リーグが動き出した。

 突然地球を襲った宇宙人と人類の死闘を描くウィル・スミスの主演映画「インデペンデンス・デイ」(1996年)を参照するまでもなく、1776年7月4日の独立宣言公布を記念する独立記念日は米国にとってひときわ重要な日だ。

 何より、7月4日に各地の球場に星条旗がはためきながら大リーグの公式戦が行われれば、たとえ無観客であるとしても「新型コロナウイルスとの戦いに勝利した」という象徴として大きな意味を持つだろう。

 その一方で各球団は公式戦の再開に先立ち、経営上の問題を解決しなければならない。

 販売済みの公式戦の入場券の払い戻しなどは、そのような緊急の問題のひとつだ。

 実際、大リーグ機構は4月28日に全球団に対して入場券の払い戻しの方針をまとめ、速やかに公表するよう求め、翌日には各球団がそれぞれの対策を発表している。

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