独立L「機械判定」「一塁への盗塁」導入は大リーグの実験
米国プロ野球の独立リーグであるアトランティック・リーグ(ALPB)は、新たな取り組みを始めた。「機械判定」と「一塁への盗塁」の導入だ。
「機械判定」はコンピューターシステムにより審判の判定を補助する仕組みで、ALPBでは“AutomatedBall―Strike System”(自動判定装置=ABS)と呼ばれている。
ABSは今年7月10日に行われたALPBのオールスター戦で初めて利用され、7月25日以降は公式戦でも用いられている。
■これまでの主従が逆転
連盟会長のリック・ホワイトは「リーグだけでなくプロ野球にとっても画期をなすものであり、オールスター戦で監督、選手、審判、観客のいずれからも肯定的な意見が寄せられたので、ABSの正確な判定を公式戦でも利用する」とABS導入の経緯を説明する。
大リーグで2008年に本塁打の判定のためにビデオによる確認の仕組みが導入されて以来、「判定は人間の目による」という原則は変化した。