文庫で読む 医療小説
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「法医昆虫学者の事件簿」 マディソン・リー・ゴフ著 垂水雄二訳
死体に群がるウジなどの虫を調べて死亡時刻や死後の経過時間を特定する法医昆虫学が、実際の捜査や裁判に活用されるようになったのは割と近年のことだ。本書の著者はFBIで法医昆虫学の講義をしているアメリカで…
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「法医昆虫学捜査官」川瀬七緒著
法医昆虫学(法昆虫学)とは、死体に群がるウジの成育状況によって死亡時刻を推定したり、死体に付着する昆虫の種類から殺害場所を特定する法医学の一分野だ。欧米では早くから法医学に応用されていたが、日本では…
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「臨場」横山秀夫著
検死と検視、よく似た言葉だが、どう違うのか。検死は法律用語ではなく、検視と検案、解剖の3つを包括した言葉。一方の検視は死因が犯罪によるものか否かを警察が判断するために遺体の状況を見ることで、本来は検…
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「新装版 暁天の星 鬼籍通覧」椹野道流著
法医学は、科学的で公正な医学的判断を下すことによって、個人の基本的人権の擁護、社会の安全、福祉の維持に寄与することを目的とする重要な学問だが、その取り巻く環境は厳しい。本書の法医学教室の教授が後進の…
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「ヒポクラテスの誓い」中山七里著
このところ、「アンナチュラル」「サイン」「監察医 朝顔」など、法医学を扱ったテレビドラマが目立つ。とはいえ、日本では死因が明らかでない死者の数が年間14万人いるが、それに対して司法解剖、行政解剖を合…
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「神様のカルテ」夏川草介著
つい先日まで全4回連続で放映されていた同名テレビドラマの原作。ドラマでは主人公の内科医、栗原一止を福士蒼汰。その妻で山岳写真家の榛名は清野菜名。一止にほのかに思いを寄せている有能な看護師、東西直美を…
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「転生」貫井徳郎著
1967年12月、南アで世界初の心臓移植手術が成功、日本では翌年8月に札幌医大で行われた。当初この手術は快挙として日本中が沸いたが、レシピエント(移植希望者)の青年が死亡した後、この手術を巡ってさま…
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「イダジョ!完結編」史夏ゆみ著
最低6年間の医学生時代を経て医師国家試験に合格すれば医師免許を取得できる。といってもこれですぐさま医者になれるわけではない。その後に研修医としての修業が待ち受けている。2年以上にわたり国の指定を受け…
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「廃用身」久坂部羊著
長期の寝たきりの状態になると、廃用症候群と呼ばれる心身のさまざまな機能低下が起こる場合がある。主な症状に、筋萎縮、関節拘縮、誤嚥性肺炎、血栓塞栓症、うつ状態、譫妄などがある。この状態に陥ると本人はも…
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「泣くな研修医」中山祐次郎著
研修医というと、過酷な労働環境の代名詞ともされるほど過重労働が課される職種とされている。近年は働き方改革が叫ばれ、その働き方はかなり改善してきているというが、1980年生まれの著者の研修医時代がモデ…
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「医学生」南木佳士著
1970年、秋田大学に国立大学としては戦後初の医学部が新設された。これは医師不足に悩む秋田県の強い要請による特例だったという。本書は、同大医学部に入った4人の医学生が「学生」から「医師」へと変わって…
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「プリズン・ドクター」岩井圭也著
矯正医官とは、刑務所、少年鑑別所などの矯正施設で勤務する医者の名称。週休2日で基本的に残業はなしと、過度の残業を強いられる勤務医に比べれば恵まれているようだが、常勤の矯正医官は不足しており定員割れが…
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「使命と魂のリミット」東野圭吾著
裁判+手術というドラマ的な要素が多いためか、テレビドラマなどで医療ミスがテーマになる場合が多い。実際に年間どのくらいの医療ミスの訴訟があるかというと、近年の統計では、2004年の1110件をピークに…
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「禁じられたメス」久間十義著
病気腎移植(修復腎移植)とは、がんや肝炎などの疾患のあるドナーの腎臓から病巣を取り除き、それを移植する治療技術。従来病巣を切除した腎臓は捨てられていたが、修復して移植することができれば、腎移植が必要…
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「下町やぶさか診療所 いのちの約束」池永陽著
近年、専門病院とかかりつけ医との連携が重要視されている。かかりつけ医とは「何でも相談できるうえ、最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医、専門医療機関を紹介でき、身近で頼りになる地域医療、保健、…
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「閉鎖病棟」帚木蓬生著
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い「ネガティブ・ケイパビリティー」という考え方が注目されている。もとは19世紀の英国の詩人、キーツの言葉だが、これを「すぐには答えの出ない、どうにも対処しようのない事…
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「後悔病棟」垣谷美雨著
平穏死という言葉がある。末期の患者に対して、延命治療を行わず、体に無理をかけず自然のままに安らかな最期を迎えることだ。 体の負担がなくなっても精神的なものはまた別。末期がんを患い自分の余命が…
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「サイレント・ブレス 看取りのカルテ」南杏子著
新型コロナウイルスの“第3波”では重症者数が過去最多を更新し、死者の数も増大している。それに伴い全国の医療現場が逼迫していると伝えられる。コロナ禍が恐ろしいのは、医療従事者が常に感染の危険にさらされ…