ポストコロナの道標 SDGs本
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「遺伝学者、レイシストに反論する」アダム・ラザフォード著 小林由香利訳
アメリカでたびたび起こる黒人への差別問題。理解しがたいと感じる人でも、人種への偏った思い込みを持っている人は少なくない。 例えば、昨年の東京五輪。陸上競技の短距離種目やマラソンのトップを独占…
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「なぜデジタル社会は『持続不可能』なのか」ギヨーム・ピトロン著 児玉しおり訳
地球は深刻な環境問題と直面しており、地球温暖化を食い止めるため世界各国でさまざまな試みが進んでいる。ところが、人類に素晴らしい進化をもたらしているネット環境やデジタルテクノロジーが、実は地球や気候に…
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「小売業の実践SDGs経営」渡辺林治編著
小売業に特化したSDGs経営について、基礎知識から実践プロセスまで解説。 小売業のSDGs経営には3段階のステップがあり、第1段階で不可欠なのがトップのコミットメントだという。本書ではSDG…
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「外国人差別の現場」安田浩一、安田菜津紀著
昨今、日本政府はウクライナから逃れた同国民の受け入れを進めている。2022年3月15日、ニューヨーク・タイムズはこう報じた。「世界で最も難民に冷たい国の一つである日本がウクライナから47人を受け入れ…
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「多様性って何ですか?」羽生祥子著
「多様性(ダイバーシティー)」という言葉を頻繁に耳にするようになり、取り組みを強化する企業も多い。しかし、そもそも多様性とはどのようなことを指し、どう取り組めばよいのか。本書ではSDGs17のゴールす…
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「自動車の社会的費用・再考」上岡直見著
現在の日本では、大都市を除いて自動車の利用が前提となり人々の生活が成り立っている。自動車を持つことが、半ば強制になっていると言っても過言ではない。しかし、クルマ社会の負の側面は年々拡大している。 …
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「再生可能エネルギーの問題点」加藤やすこ著
「脱炭素社会」を目指すために重要な役割を担う再生可能エネルギー。しかし、それが人と環境に過剰な負荷をかけないかを慎重に見極める必要があると、本書は警鐘を鳴らしている。 例えば、風力発電である。…
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「漫画でわかる バイオエタノール」石川森彦作・画 アメリカ穀物協会監修
世界がカーボンニュートラルへと舵を切る中、とくに注目を集めているのが「バイオエタノール」だ。本書では各国がどのような取り組みを行っているのか、バイオエタノールの基礎知識から今後の展望などを、漫画も交…
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「世界のSDGsスマートシティ」エリン・グリフィス著 樋口健二郎訳
国連リポート「世界都市化予測」によれば、世界の都市人口は70年前の約8億人から42億人にまで増加。人類は歴史の大部分で地方の小規模なコミュニティーに点在して生活してきたが、ここ数十年の急激な都市化に…
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「アフリカから始める水の話」石川薫、中村康明著
「安全な水」といえば、多くの日本人は「衛生的な水」のことだと思うだろう。しかし世界に山積する水問題はそればかりではないと本書は訴える。 「誰も置き去りにされない」をスローガンとするSDGs。その…
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「捨てないパン屋の挑戦 しあわせのレシピ」井出留美著
「ブーランジェリー・ドリアン」は“持続可能なパン屋”としてたびたびメディアで取り上げられている。国産の有機栽培小麦を使用し、ガスを使わず薪の石窯で焼き上げる。そして何より“パンを捨てない”ことで注目さ…
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「ビジュアル解説 みんなで考える脱炭素社会」松尾博文著
脱炭素という言葉を頻繁に耳にするようになった。現代の繁栄は化石燃料によってもたらされたと言っても過言ではないが、化石燃料に頼ることをやめて新たなステージへと移行しようという取り組みが、脱炭素である。…
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「原発事故最悪のシナリオ」石原大史著
政府によるグリーン成長戦略では、原発について「可能な限り依存度を低減」としつつ、東日本大震災以降10基の原子炉が再稼働に至っている。原子力は脱炭素のための確立された手段のひとつという見方もある。 …
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「チャイルドヘルプと歩んで」廣川まさき著
児童虐待の痛ましいニュースが後を絶たない。SDGsの目標16「平和と公正をすべての人に」のターゲットには子供への虐待撲滅も含まれており、対策づくりが喫緊の課題となっている。そのヒントが隠されているの…
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「気候変動の真実」スティーブン E・クーニン著 三木俊哉訳
地球環境は危機にひんしており、「脱炭素」が急務。多くの人がそう信じて疑わない昨今だが、本書は“気候危機説”には科学的根拠があるのかと疑問を投げかけている。著者はオバマ大統領下でエネルギー省の科学担当…
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「絡まり合う生命」奥野克巳著
ボルネオ島の熱帯雨林に生きる狩猟民プナン。文化人類学者である著者は、2006年からたびたびプナンのもとを訪れ、寝食を共にして人間の根源的な生き方について学んできた。本書は、それらの体験からたどり着い…
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「地球の限界」オーウェン・ガフニーほか著 戸田早紀訳
地球には驚くべき“回復力”があり、長い間安定した環境を保ち続けてきた。しかし今、地球の生命維持システム、すなわち海や森、生物多様性、炭素、窒素などの巨大な循環が、かつてないほど不安定になっている。こ…
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「難民鎖国ニッポン」志葉玲著
日本における最悪の人権侵害のひとつが、法務省の外局である出入国在留管理庁(入管)による外国人に対する非人道的行為ではないだろうか。本書では、入管の収容施設で死亡したスリランカ人女性のウィシュマ・サン…
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「日本のフェミニズム」井上輝子著
「フェミニズム」と聞くと、男性を敵と見なして糾弾する女性や、正義を振りかざして男性を押しのけようとする女性を思い浮かべるかもしれない。しかし、これは誤ったイメージだ。本来のフェミニズムとは単に男性を敵…
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「新しい世界の資源地図」ダニエル・ヤーギン著 黒輪篤嗣訳
SDGsには資源に関わる目標も掲げられているが、資源の周囲では地政学や安全保障にまで関わるさまざまな問題が深刻化しているのが現実だ。 本書では、エネルギー問題の世界的権威でピュリツァー賞受賞…