ポストコロナの道標 SDGs本
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「差別はたいてい悪意のない人がする」キム・ジヘ著 尹怡景訳
SDGsが目指す持続可能な社会では、暴力や差別のない平和な世界をつくることも重要な課題とし、「人や国の不平等をなくそう」という目標が掲げられている。しかし、これは非常に難しいことだ。 自分は…
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「新装版 楽しい昆虫料理」内山昭一著
2050年までに世界の人口は100億人に達すると予測されている。そこで問題となるのが食料不足。大規模な農地拡大は壊滅的な森林破壊につながる恐れがあり、家畜の腸内発酵などによって発生するメタンガスは温…
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「温暖化で日本の海に何が起こるのか」山本智之著
陸上で暮らす人間にとって、森林破壊は重大な問題として捉えやすい。それでは、海はどうか。気候変動の影響は確実に海にも及んでおり、例えば海の熱帯雨林と呼ばれるサンゴ礁は猛烈なスピードで衰退。このままでは…
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「海がやってくる」エリザベス・ラッシュ著 佐々木夏子訳
長靴の形をした土地というとイタリアを思い浮かべるが、実はアメリカのルイジアナ州も長靴形。靴底にあたる部分がメキシコ湾に面し、かつては広大な湿地帯だった。ところが現在、その靴底はボロボロに破れて擦り切…
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「資源争奪の世界史」平沼光著
経済活動を続けるうえで欠かすことのできない資源エネルギー。その主役は、第1次産業革命において蒸気機関の燃料となった石炭や、第2次産業革命で重工業を発展させた石油など、時代によって移り変わってきた。 …
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「絶望死」ニコラス・D・クリストフほか著 村田綾子訳
世界を圧倒し続けてきたアメリカ経済。しかし、大学の学位を取得していない大半の人の賃金中央値は、1979年から大幅に下がっている。本書では、「ニューヨーク・タイムズ」紙の特派員としてピュリツァー賞を2…
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「持続可能な資本主義」新井和宏著
近年、世界中で資本主義の“息切れ”が続いている。 仕事をして給料をもらい、その金でモノやサービスを買ったり、ときには金を貯めたり投資したりする経済活動のプラットフォームとなっているのは、資本…
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「地球を壊す暮らし方」ウルリッヒ・ブラントほか著 中村健吾ほか監訳
「帝国型生活様式」をキーワードに、グローバルな規模で進む支配と搾取の不公平な構造について解説するドイツのベストセラーである。 他所の資源を奪取し、他者による過酷な労働とその産物を消費しながら、…
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「コーヒーで読み解くSDGs」José.川島良彰ほか著
環境や経済、社会に関わる17の目標を掲げるSDGs。これらの目標は、SDGsが生まれる以前から、コーヒー業界が取り組んできた課題の縮図でもある。本書では、コーヒーを題材にSDGsをひもときながら、身…
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「日本が壊れる前に」中村淳彦、藤井達夫著
SDGsが達成しようとする17の目標の中の「貧困をなくそう」。実は日本でも、とくに女性の貧困が大きな社会問題となっている。本書では、風俗などの現場を取材してきたノンフィクションライターと政治学者とい…
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「資源の世界地図」飛田雅則著
地球温暖化防止の国際的な枠組みである「パリ協定」が実施段階に入った2020年。世界はコロナ禍にあったが、欧米諸国では環境投資をテコに経済復興を狙う「グリーンリカバリー(緑の復興)」を表明。電気自動車…
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「東大×SDGs」東京大学未来社会協創推進本部監修
東京大学では、全学部を挙げて各分野のトップランナーによるSDGs実現に向けたプロジェクトが進行中だ。本書ではその中から、代表的な87のプロジェクトを紹介している。 SDGsのGOAL2「飢餓…
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「バイオプラの教科書」小松道男著
温室効果ガスの発生原因のひとつに、プラスチック廃棄物の燃焼処理によるCO2放出が挙げられる。また、プラスチック廃棄物は海の環境にも悪影響を及ぼす。紫外線により劣化し5ミリ以下の粒となったマイクロプラ…
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「多様な社会はなぜ難しいか」水無田気流著
SDGsの17の目標のなかにも示されている「ジェンダー平等」。ところが、男女格差を示すジェンダーギャップが日本は非常に大きく、2021年3月時点で日本は156カ国中120位。G7でも最低の水準だ。 …
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「暮らしのなかのSDGs」アノニマ・スタジオ編
持続可能な社会をつくるための、思想や文化を超えた世界共通の目標であるSDGs。そう聞くと、自分の日々の暮らしとは遠い話だと思ってしまうかもしれないが、個々の小さな行いが波紋のように広がり、やがては世…
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「超入門 カーボンニュートラル」夫馬賢治著
国連が定めた持続可能な開発目標「SDGs」への取り組みは、企業活動の必須条件であることが国際的な潮流になっている。とりわけ温室効果ガスの排出抑制が重要視され、かつては環境活動家だけが口にする言葉だっ…
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「なぜ、脱成長なのか」ヨルゴス・カリスほか著 上原裕美子ほか訳
生態系のバランスの崩壊や気候変動、そして長時間労働や格差などのさまざまな社会問題は、経済の執拗な追求によって生じている。これらを解決する策が「脱成長」であると主張する本書では、欧米で脱成長論を推進す…