今、こんな「昭和の街」が大ブーム
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野菜と肉が混然一体…「亀戸ぎょうざ錦糸町店」の餃子にはねっとりとした重量感が
最近の地下鉄の路線図を見ると、山手線の西側に比べて東側が細かく入り組んでいることに気が付く。 半蔵門線が延びていたり、大江戸線がぐるりと下町界隈をカバーしていたりと、かつて行きにくかった辺り…
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錦糸町「三四郎」で薄い琥珀色のチューハイが出てきたのは注文から10分後だった
かつて映画少年だったアタシは週末になると決まってシティロードを携えて名画座巡りをしていた。 アタシはぴあよりもシティロード派。読み物が多くB級感が好きだった。アタシにとっての錦糸町は、洋画も…
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「変えてはいけないものがある」…浅草のオーセンティックバー「サンボア」店長の矜持
30年ほど前のこと。関西に出張すると、夜は決まってお得意さんと飲み歩いていた。散々、飲み倒して彼らを車に乗せて帰した後、一人で締めるのは決まってバー「サンボア」だった。 サンボアは京都、大阪…
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浅草「炭火焼き肉 本とさや」は今や外国人がホテルコンシェルジュ経由で予約する超人気店
アタシは肉にはうるさい。が、他人が肉を生で食おうが、炭になるまで焼いて食おうが、そんなこたあどうでもいい。要は自分の口に入る肉に関してだけうるさいのである。 だから複数で焼き肉を食いに行くこ…
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浅草「水口」でわさび醤油かけた即席鉄火丼をかっ込みながら菊正をグビリの至福
今ごろ、浅草かよと思われる読者も多いかと思いますが、いけ好かない言い方ですが、アタシら山の手生まれの人間にとって、浅草は近いようで遠い街。というか、子供の頃からずーっと灯台下暗しというような街なので…
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横須賀「大衆酒場ぎんじ」では黄色い声の女子を店がたしなめ…こういうのがいい
横須賀の街を歩いていて感じるのは外国人観光客の少なさだ。 歩いている外国人のほとんどは米軍関係の兵隊さんばかり。普段着でもヘアスタイルを見ればわかる。どうやら東京方面からの外国人観光客のほと…
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横須賀「中央酒場」で昼酒を…隣の先輩からうれしいポテトフライのお裾分け
先日、NHKのある番組で京浜急行を特集していて懐かしく思った。 アタシらが子供の頃は夏になれば決まって三浦海岸で海水浴。小学生の頃は家族と、中学生なら友達同士で京急に乗り三浦海岸で海水浴と相…
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神戸元町の鉄板焼き「月や」では家族連れも神戸マダムも外国人も箸でバクバク
コーラスグループ「フォレスタ」のコンサートツアー春の陣もいよいよ大詰め。ほぼ満席の神戸公演を翌日に控え、スタミナをつけるべく地元のイベンターさん行きつけの元町の鉄板焼き店に繰り出した。 アタ…
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富山の名店「大衆酒場 親爺」仲良くなった若い名古屋女子2人からおでんの差し入れが
北陸新幹線が敦賀まで延びて、世間がお祭り騒ぎをしていたのがつい2カ月ほど前。テレビをどのチャンネルに合わせても金沢ばかりが注目されていた。アタシも何度か行ったことがあるけれど性に合わなかった。それは…
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鹿児島料理の名店も客層が国際的に「外国人も癖のある芋焼酎のお湯割りを飲んでいかれます」
地方都市を歩いていて感じることは路面電車とアーケード街が多いということだ。路面電車もアーケード街も、言ってみれば昭和のものだろう。 今回訪ねた鹿児島は路面電車がメインストリートを堂々と走り、…
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博多は酒飲み天国! 酒の肴に老若男女、若いフランス人女性まで「ごま鯖 」をかっ込んでいる
反論を恐れず言うが、酒好きの老若男女にとって博多は間違いなく日本で一、二を争う酒飲み天国だろう。 全国を飲み歩いているアタシが言うのだから間違いない。何がそんなにいいかって? それは酒の肴で…
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山形・七日町の居酒屋で「名物とろすじ芋煮込みつぎ足し2820日目」を堪能
山形は5年ぶり。5年前、西口には何もなかったが、巨大ホテルと山形県総合文化芸術館ができて大きく変わった。 今回はその中にあるやまぎん県民ホールでのコンサートでこちらにやってきた。実はアタシは…
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川口「グランドキャバレー レトロクラブ」ではシニア層に加えて平成世代も楽しんでいる
このコラムを読んでくれている50~60代の友人たちと昭和な街で酒を飲もうということで赤羽にやってきた。 陽気もいいので結構な人出で賑わっている。呼び込みのカワイイ女子たちが店外で声を張り上げ…
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新子安「諸星」は働く大人の憩いの場 横浜に2軒だけ残る「市民酒場」でアイラモルトを
このコラムのタイトルは「昭和の街が大ブーム」なんだけど、新子安がブームになっているとは思えない。が、昭和な街であることは確か。昭和という時代を支えた労働者の街だからだ。 武蔵小杉、川崎あたり…
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昭和レトロどころか大正ロマン…静岡で100年続く名店「多加能」で桜エビの天ぷらを
アタシは仕事で地方都市へ行くことが多い。 それだけに観光は無理でも、せめて飲み屋でそこにしかない土地のものを食べたいと思っている。できれば絶滅しそうな店の雰囲気、街の空気もひっくるめて味わい…
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昭和感たっぷり! 築地「レンガ」のひき肉たっぷりのナポリタンに舌鼓
素人が築地に買い物に行くようになったのは大江戸線の築地市場駅ができてから。30年ほど前になるが、そのころはマニアックな料理好きがプロに交じって早朝から買い物に来ていたという印象が強い。 当時…
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武蔵小杉「炭火焼鳥くろちゃん」は高齢のお客さんを人とつなげてくれる店
鉄鋼を中心とした重工業が川崎のイメージだとしたら、武蔵小杉は精密機械。NEC、富士通、キヤノンなどの巨大なビルが武蔵小杉近くの多摩川沿いに並んでいた。 ITバブル期、南武線沿線は日本のシリコ…
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川崎で50年「やきとり泉家」のオーナーがくぐり抜けた“切った張った”の荒っぽい時代
「元祖立ち飲み屋」の原沢店長から紹介され、すぐさま飛び込んだのが「やきとり泉家」。川崎駅東口から国道15号まで続く仲見世通りの中ほどにクラシックなたたずまいをそのまま残す老舗酒場だ。周辺の店はほとんど…
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川崎「元祖立ち飲み屋」店長の矜持、「飲み物は水でいい」という若い客を帰した
アタシたちが繰り出していた頃の川崎は「ミスタウン」と呼ばれ、映画館を中心とした繁華街が賑わっていた。 久々に川崎を歩いたことを88歳になる母親に話したところたいそう懐かしがり、30年前に他界…
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川崎の老舗「丸大ホール本店」で昼飲み! さっくりふわふわの穴子の一本揚げと白菜漬けでグビッ
若い頃、羽田あたりの友人たちと「繰り出そうか!」となると、それは川崎のコリアンタウンでたらふく焼き肉を食って、その勢いで堀之内に繰り出すことを意味していた。 いつも利用していたのは京急川崎駅…