上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」
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「医療安全」と「EBM」は医療従事者を守るという側面もある
前回までにお話ししたように、患者さんを守るための「医療安全」や「EBM(根拠に基づく医療)」という考え方が登場したのは1990年代からで、広く浸透したのはコンピューターが普及した2000年以降といっ…
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EBM=根拠に基づいた医療は医療安全とセットになっている
「医療安全」=「患者さんを守る」という理念が組織的にも確立されたのは、前回お話ししたように30年ほど前からで、実は新しい考え方といえるでしょう。そんな医療安全を実現させるうえで、重要なのが「EBM」と…
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「医療安全」の取り組みは患者さんを守るためにある
かつて、医療の最大の目的は「人命を救う」ことでした。もちろんそれは今でも変わりありませんが、近年はそれだけではなく「医療安全」が重要視されています。 医療安全というと、医療事故が起こった場合…
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新型コロナの世界的な大流行は米中の経済戦争が影響している
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に歯止めがかかりません。各国が対策に追われている中、日本での感染者数に対する死亡率が低いことが注目されています。厚生労働省の発表によると、日本での死亡率は1・9%…
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新型コロナはかつてのインフルエンザと同じ歴史をたどっている
新型コロナウイルスの感染者が再び増加している状況が続いています。多くのウイルスが苦手にしている高温多湿な環境でも感染が拡大しているとなると、やはりワクチンと急性期治療に使う抗ウイルス薬、重症化防止に…
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手術の延期は患者の安全と安心を守るために判断される
先日、予定していた「心臓弁膜症」の手術が延期になりました。患者さんの皮膚にアレルギーによる発疹が認められたからです。 何らかのアレルギーがある患者さんを手術する際は、通常の場合よりも細心の注…
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新型コロナの影響で日本の医療体制の再整備が進むだろう
新型コロナウイルス感染症(COVID―19)が再び広がっています。予防ワクチンや急性期治療薬が完成し、季節性インフルエンザと同じような感染症という扱いになるまでは、まだ時間がかかりそうです。 …
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「病院食」制約ある中で1食につき40種類以上が作られている
入院している患者さんに病院が提供する食事=病院食は、「治療食」とも呼ばれます。文字通り治療の一環であるうえ、入院中の患者さんにとって数少ない楽しみのひとつともいえる大切なものです。 そんな病…
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マスク、術衣、空気清浄…外科手術は感染症との闘いでもある
前回、前々回と手術前の「手洗い」にまつわるお話をしてきました。それくらい、外科手術では感染症対策が重要です。 近年、外科医にとって最大の敵といえるのが、「MRSA」(メチシリン耐性黄色ブドウ…
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先人が取り組んだ感染症対策が外科手術を大きく進歩させた
手術中の感染症を予防するためには、正しい手洗いが基本中の基本になります。医療者の手に付着している細菌が患者さんに感染して感染症を起こすと、命に関わるケースもあるからです。 いまは一般的なせっ…
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「手洗いが外科医の人生を決める」そう言っても過言ではない
外科医にとって欠かせない手術前の「手洗い」は時代とともに変化している――。前回、そんなお話をしました。科学的な検証をベースに、より低コストで必要以上の手間がかからず、環境にもやさしい方法に変わってき…
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外科医に欠かせない手術前の「手洗い」が大きく変わってきた
忙しい外科医の手はゴツゴツしている――。皆さん意外に思うかもしれません。 手術に臨む前、外科医は必ず入念な「手洗い」を行います。手術を数多く行っている経験豊富な外科医は、それだけ手を洗う機会…
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新型コロナによる「血栓」…手術を行う選択肢も考えられる
まだまだ収束していない新型コロナウイルス感染症(COVID―19)の研究が世界各国で進んでいます。最近、クローズアップされているのが「新型コロナウイルスが全身に血栓を生じさせる」という報告です。 …
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外出を控えて運動不足になると心臓にとって大きなマイナス
緊急事態宣言は解除されましたが、まだテレワークが続いていたり、外出は控えて自宅でおとなしく過ごされている人も多いでしょう。 そうした環境で長い間生活することは心臓にとってマイナスになりかねま…
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「外科手術」と「カテーテル治療」にはこれだけの違いがある
狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患の治療は、大きく分けて循環器内科が行う「カテーテル治療」と、心臓血管外科が行う「外科手術」があります。 カテーテル治療は、バルーンの付いたカテーテルを手首…
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患者によっては最適な治療が選択されるとは限らない
近年、心臓疾患に対する治療法がさらに進化を遂げ、病気や症状などによって患者さんはさまざまな治療を選択できるようになりました。 前回お話ししたように、狭心症と大動脈弁狭窄症がある高齢の患者さん…
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負担の少ないハイブリッド手術で高齢者を救えるようになった
これまで何度かお話ししてきましたが、医療の進歩によって、以前なら難しかった80歳を越えるような高齢患者さんの手術が今は可能になっています。 先日も、大動脈弁狭窄症と狭心症があった86歳の男性…
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心臓にトラブルを抱えている人は肺炎にかかり重症化しやすい
「肺炎」がこれまで以上に注視されています。2011年から16年まで日本人の死亡原因の3位だった病気ですが、新型コロナウイルスによる重症肺炎で亡くなる人が相次いでいることでさらにクローズアップされている…
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感染拡大で手術を受けた患者からの問い合わせが増えている
新型コロナウイルスの感染拡大で、一般の患者さんの不安も大きくなっています。 最近いちばん多い問い合わせは、以前に心臓手術を受けた患者さん、もしくは経過観察中の手術予備群の患者さんたちから電話…
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医療現場を崩壊させないために考えるべき3つのポイント
新型コロナウイルスの感染拡大による医療崩壊を避けるため、東京では新型コロナに対応できる病床数を増やそうとしています。順天堂医院も専用病棟をつくり、ICU内専用ベッドを加えて二十数床を確保しています。…