一生見える目をつくる
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目を水道水で洗ってもいい?カルキで殺菌されてはいるが…
「目はいつから洗っていいですか?」 レーシックや白内障の手術など、目の手術の後は感染症防止のためいくつか注意点を説明します。これまで複数の患者さんからされた質問がこれ。聞くと、「入浴の際にはい…
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白内障の手術が難しいケースもある…使っている薬は必ず確認を
必ずダメというわけではありませんが、条件によっては白内障の手術が難しい場合があります。 まず、糖尿病、高血圧、心臓病、脳卒中の経験、前立腺肥大症などに罹患されていて薬を服用している方です。こ…
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多焦点レンズは保険適用外で値段が高いが「QALY」も極めて高い
最近の白内障治療で、患者さんからの質問が多いのは多焦点眼内レンズです。2019年に国内で初めて遠・中・近の3焦点レンズが承認されて以降も、さまざまなモデルが登場しています。 国内未承認のもの…
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白内障ではないが眼内レンズで「老眼」を治療したい
「白内障はまだ出てないけれど、多焦点レンズを挿入して老眼を治療したいが可能?」と知人から質問されたことがあります。 多焦点レンズを使用した白内障治療は、あくまで「白内障」という病気を治すための…
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白内障手術…単焦点にするか、多焦点レンズにするか
ここ数年、老眼矯正もできるとして注目されている「多焦点レンズ」。多焦点レンズが開発されたのは20年以上前のことで、遠くから近くまで複数の距離に焦点を合わせられる眼内レンズです。 1995年、…
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白内障が初期でも手術…理由は「老眼鏡をかけたくない」から
白内障は、水晶体が加齢で濁り、見えづらくなる病気です。現在でもWHOによる世界での失明原因の第1位は白内障です。唯一の治療法は、眼内レンズと呼ばれる人工の水晶体を、濁った水晶体と交換する手術となりま…
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45歳過ぎの眼精疲労、頭痛、肩こりは「老眼」の放置が原因
ここ数年、あちらこちらに安価に眼鏡を作れる眼鏡専門店が増えましたね。「店で視力を測ってもらって、ぴったりと合う眼鏡を作ってもらおう」と考える方も多いかと思います。しかしそれは眼科医としては賛成できま…
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「モノビジョン」の老眼矯正は期間限定…長時間の作業には不向き
レーシックの技術を使って行う老眼矯正治療「モノビジョン」。この治療が適しているのは、「まだ白内障になっていない」40歳代後半から50歳代の人となります。もちろん、レーシックが可能な目(健康な成人で、…
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近視矯正のレーシック手術は老眼治療にも使える…2つの方法
視力矯正が専門の眼科医の間では「手術によって老眼を治す」ことが当たり前となってきていると、前回お話ししました。 手術には2通りあり、「レーシック」の技術を使って老眼を治療するものと、遠近両用…
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「近眼だから老眼にはならないはず」は都市伝説
この連載のタイトル「一生見える目をつくる」には、視力矯正技術の進歩を多くの方々に知っていただきたいという私の思いがこもっています。決して大げさではなく、いまや目の見え方は「つくる」ことができる時代と…
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初期から老眼鏡をかけっぱなしにすると「老眼」が早く進む
今回は「老眼」について話をしたいと思います。老眼は程度の違いこそあれ、すべての人にやってくる体の機能の老化現象。目の中の水晶体のピント調節力が衰えることにより、遠くはよく見えるが、近くのものが見えに…
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レーシック治療で「検査日に手術」がダメな理由
レーシック手術の病院選びのポイントのひとつとして覚えておいていただきたいのは、「その病院は事前の検査をしっかりと行ってくれますか」ということ。検査で来院したその日に、「手術も今日してしまいましょう」…
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レーシックの技術は大きく進歩していて現在はカスタマイズが可能
先日、知人からこんな質問がありました。 「20年ほど前にレーシック手術を受けました。その頃と今のレーシックって、なにか変わりましたか?」 いい質問だと思ったので、今回は「レーシックの今…
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レーシック手術は「5分で済みます」に要注意…そんなに早く終わるはずがない
「レーシック手術」とはどんなものか? それは、目の表面にある角膜をエキシマレーザーで1000分の1ミリ単位で角膜の形を変化させ、近視・遠視・乱視の矯正をする治療です。エキシマレーザーは、混合ガスを用い…
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レーシック手術を受けた翌日の感動は26年経った今でも忘れられない
私は神奈川県横浜市にあるクイーンズ・アイ・クリニックの院長をしており、専門は視力矯正治療です。中でもとくにレーシック治療については、私自身が26年前に実際に手術を受けたこともあり、この連載でみなさん…
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【ものもらい】温めると早く治る──?むしろ悪化させる可能性あり
ものもらいは、「麦粒腫」と「霰粒腫」の2種類に分類されます。前回の麦粒腫に続いて、今回は霰粒腫についてお話しします。 霰粒腫は、袋に入った硬いコリコリとした芯があるしこりのこと。おできみたい…
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【ものもらい】市販の点眼薬では治らない種類がある
今回は「ものもらい」についてお話ししたいと思います。多くの人が経験されたことのある目の病気ではないでしょうか。 医学的にものもらいには2種類あって、「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と「霰粒腫(さ…
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子供の近視の進行を60%軽減させる「低濃度アトロピン療法」
子供の近視の進行予防が期待できる治療法「オルソケラトロジー」。寝ている間に特殊なレンズを入れて、朝起きたら外す。そうすると日中は裸眼で過ごせるぐらいの視力に回復する治療法で、軽度から中等度の近視の方…
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近視治療「オルソケラトロジー」…1週間で半数が視力1.0へ
増え続けている子供の近視。近視を正視に戻すことは困難ですが、治療法はないわけではありません。では、いまはどういった治療が行われているのか──。 一般的なものとしては、メガネをかける、またはコ…
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近視の子供が増加…外遊びで太陽光を浴びると進行予防になる
はじめまして。眼科医の荒井宏幸です。私は神奈川県にある「クイーンズ・アイ・クリニック」の院長をしており、専門は視力矯正治療です。 この連載では目の悩みや病気、症状、治療方法などをお伝えしてい…