著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

新型コロナ陽性で両目が怖いくらい真っ赤に充血して…

公開日: 更新日:

 今年の夏は「コロナに罹患した」という声をよく聞きました。症状は人によって異なるようですが、「コロナ陽性で、両目が怖いぐらいに真っ赤に充血している」と連絡してきた知人がいました。

 コロナ株は変化していますが、充血の症状がある人はいまも少なくありません。この知人の場合、充血以外にとくに気になる目の症状(痛みがある、視力が低下したと感じるなど)はないというので、「とくになにもしなくて大丈夫。おそらく2~3日程度で治ると思う」と伝えました。

 結果、充血してから2日目の夕方ぐらいにはかなり充血が目立たなくなったようです。一部のみ充血が残ったようですが、完全になくなったのは3日目だったと話していました。

 コロナにかかるとなぜ目が充血するのか。実はまだ詳しく解明されていません。が、目の表面の結膜からコロナウイルスに感染し、結膜炎を引き起こしているために目が充血することもあるのです。

 また、コロナに限らず感染症に罹患した際には反応性に目が充血することがあります。わかりやすく説明すると、「細菌やウイルスに対する反応が目に出やすい人」が一定数いて、そのせいで感染すると充血してしまう、ということですね。この体質の人は、風邪インフルエンザにかかっても目が充血することがある。ウイルスだけではなく、疲れると充血する場合も。冒頭の知人も、たとえば一日歩きまわったりして体力を使うと、必ず夕方には目が充血するそうです。

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