著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

目を洗う市販の洗浄薬を絶対に勧められないワケ…専門家が指摘

公開日: 更新日:

「目を洗う市販の洗浄液は使ってもいいですか」

 診察中に患者さんからたびたび受ける質問です。

 プラスチックのカップの中に専用液を入れて、その中でパチパチとまばたきを数回繰り返す。私の知り合いもかつては愛用していて、「ほこりみたいなものがカップの中に浮かぶから、目の中の汚れが取れているのが確認できて、やらずにはいられなくなる」と話してくれたことがあります。爽快感があるのでしょうが、眼科医としては「やめて欲しい」と思うばかりです。

 なぜ勧められないのか。それは、洗浄液で目を毎日洗うことで、涙に含まれている保護成分がすべて流されてしまうからなんです。

 目というのは眠っているときを除いては常に外気に接していて、さまざまな雑菌の攻撃にさらされています。けれども、そう簡単に結膜炎などにならないのは、たとえ目の中に多少の雑菌が入ったとしても、涙液の中にたくさん含まれている酵素などの抗菌成分が働いてくれているから。免疫のバランスが壊れないように保つ役割をしているのが、涙なんです。

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