ベスト盤25万枚の大ヒット 中森明菜“本人不在”の快進撃
驚くべき快進撃だ。4年前から体調不良で無期限活動休止中の中森明菜(49)。10日付けの朝日新聞朝刊にカラーの全面広告が掲載されていたが、先月6日に発売された2種のベスト盤「オールタイム・ベスト」(ユニバーサルミュージック)が、売れに売れまくっているのだ。
10日現在の2作品累計出荷枚数は25万枚。本人が公の場で宣伝活動していない中、「絶好調といえる状況」(ユニバーサル宣伝部)という。
これがいかに凄いセールスか、若者から絶大な支持を受けるきゃりーぱみゅぱみゅ(21)と比べれば分かる。音楽番組やCMに出まくっている彼女でさえ、最新アルバムの累計枚数は7万~8万枚程度。80年代を代表する歌姫のパワーたるやである。
■レコーディング時期も不明
音楽ジャーナリストの渡邉裕二氏が言う。
「今回のベスト盤はいま聴いても古さを感じさせず、聴きごたえのある内容。『ボーカリスト・中森明菜』のアーティスト性や存在感、歌唱力を再認識させました。ZARDや竹内まりやといった“本人不在”のプロモーションはこれまでもありましたが、いずれも実力のあるアーティストだからこそ。明菜の全盛期を知らない若い世代も興味を持ち、支持した結果でしょう」