「おばちゃんの三角巾に…」原田龍二が師と仰ぐ水谷豊の素顔
ボクと2人っきりになった時でも、それは変わりません。表裏がないんですよ。
まだあります。驚くべき記憶力の確かさ。4年、5年と空白があっても、次に会った時はちゃんと覚えてて、「◯◯の現場ではお世話になったね」「△△が楽しかったね」なんて、具体的なシチュエーションを加えて話しかけてくれるんです。もう相手が忘れていて恐縮することもあるほど。本当に舌を巻いてしまいますね。
こういうことがロケ現場では毎日繰り返されています。当然、監督、役者、スタッフは和気あいあいですし、一丸となって良い作品作りに打ち込むこともできます。これが「相棒」シリーズが高視聴率を維持しながら続いている、大きな要因ではないでしょうか。
正直言って、18年もご一緒させていただいているのに、ボクには豊さんのマネは全然、できていません。ただ、役者としてひとりの人間として得たものはとても大きい。これからも偉大なる師匠として、いろんなことを貪欲に吸収していきたいと思います。