「R-1ぐらんぷり」“無観客”がもたらしたエンタメの可能性
歌手のaikoが8日、無観客ライブをYouTubeで無料配信していたが、スタッフが全力を注いだクオリティーの高い動画は、aikoの歌の力、生ライブができなかったもどかしさまで伝わるもので、プロの技を見せつけた。13万人が生視聴したのもうなずける。これまでYouTubeと同じことをやるのは、特に古参テレビマンのプライドが許さなかっただけで、もうそんな時代ではないことは、彼ら自身が十分気づいているはずだ。レディ・ガガの新作PVは好例で、全てスマホで撮影しているが〝プロの技〟を余すところなく見せている。
今後はYouTuberがテレビに脅威を感じる番が来ると僕は思う。テレビの可能性は、まだまだある。
“無観客R―1”はエンタメ界にそんな新たな風をもたらしたのではないだろうか。
(構成=岩渕景子)