西武・渡部聖弥「DNAの突然変異」が生んだ驚異の下半身…新人王レース独走、14試合で打率.453
どこかの誰かの言葉を借りれば、「神ってる」と言っても過言じゃない。
西武の渡部聖弥(22)が昨27日、初回に先制タイムリーを放つと、三回にも追加点となる右前適時打。13日に右足首捻挫で登録抹消となり、25日に一軍復帰してから3試合連続マルチ安打と、勢いが止まらない。
もっか14試合で打率.453、5打点。得点圏打率は6割と勝負強く、出塁率も.491と高い数字を維持している。
開幕前から期待値が高く、広陵高時代にルームメートだった楽天・宗山、ロッテ・西川を含め、パの新人王候補と並び称されていた。3人は競うように開幕連続安打をマークし、渡部は6試合、宗山と西川は5試合。いずれも上々のプロデビューを飾ったが、西川は打率1割台と低迷し、12日に二軍落ち。宗山もこの日は3安打を放つなど、打率.278と新人にしては十分な活躍をしているものの、飛ぶ鳥を落とす勢いの渡部には及んでいない。
渡部の父、泰明さんは本紙の取材に「たぶんDNAの突然変異だと思う」と、息子について語っていた。両親ともにスポーツとはさほど縁がなく、「普通の家だし、野球の英才教育をしたこともない。親の自分たちが一番驚いている」(泰明さん)というのだ。