コンサート中 暴漢に襲われた松田聖子

公開日: 更新日:

■1983年3月

 1983年、デビュー3年目でトップアイドルとして活躍中だった松田聖子(当時21)がコンサート中に暴漢に殴られる事件が起きた。
 3月28日夜、沖縄市の市営体育館では「松田聖子スプリング・コンサート」が開催されていた。始まってから約1時間後の午後7時40分ごろ、聖子が「渚のバルコニー」を歌いはじめた。

 ちょうどサビにかかったところだった。舞台下手から、がっしりした体形の男が現れ、聖子のもとに駆け寄った。
 あっという間の出来事だった。男は長さ40センチほどの金属の棒状のものを振りかぶる。棒は聖子の右側頭部に容赦なく打ちつけられた。男の打撃は一発では終わらず、5回ほど続いた。場内は事態に気づいた観客が上げる悲鳴のような声で騒然となった。

 やっと我に返った警備員やスタッフがステージに駆け上る。5、6人の警備員が暴漢を取り囲んで取り押さえた。聖子は顔面蒼白(そうはく)。失神したような様子でスタッフに抱きかかえられ、そのまま病院に運ばれた。失神状態からは脱したものの、体も震え、涙を流し精神的なショックは大きかった。彼女は右側頭部と右手首にそれぞれ裂傷と打撲傷を受けていた。レントゲンやCTを撮った結果、骨折や脳内出血はなかったが、その日は入院することになった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 3

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  4. 4

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  5. 5

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  1. 6

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  2. 7

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  3. 8

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  4. 9

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  5. 10

    “年収2億円以下”マツコ・デラックスが大女優の事務所に電撃移籍? 事務所社長の“使い込み疑惑”にショック

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…