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南渕明宏

昭和医科大教授、心臓血管外科専門医、医学博士。

「トランプ関税」が世界の医療現場を直撃してしまう

公開日: 更新日:

 皆さんは「ヘパリン」というクスリの名前を聞いたことがあるでしょうか。心臓外科手術やカテーテル治療、腎臓病患者の血液透析には欠かせない物質です。

 豚の腸から抽出された生物由来の巨大分子です。血管内に注入すると血液は一切、固まらなくなります。これによって人類は心臓の手術ができるようになりました。

 腎臓の機能を肩代わりする人工透析も可能になりました。血液透析では血液がビニールの管を通っても固まらずにサラサラ流れる必要があるからです。

 値段は1回の治療で数千円から2万円ほど。このヘパリンに代わる物質はありません。

 世界のヘパリンの原料の65%以上が中国南部から世界中に供給されています。日本には中国から北米大陸に送られた原料が製品化されて、送られているようです。

 さて、このほどアメリカ合衆国が「解放の日」を迎え、よりグレートになりました。アメリカはいま一度、より裕福になるそうです。しかし、中国からの輸入には125%もの関税が課されるそうです。

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