日本ハムに立ちはだかる「ソツなし」オリックスの意外に高い壁…打撃陣の戦術の差が得点力の差に
本拠地エスコンフィールド北海道で西武相手に1勝2敗で負け越した日本ハム。14試合を終えて8勝6敗の2位とまずまずのスタートを切ってはいるものの、眼前には同じく14試合で10勝3敗1分けで首位を快走する岸田オリックスが立ちはだかっている。
「そのカベは意外と高そうです」とは、コーチ経験のある球界OBだ。
「日本ハムは14試合で犠打ゼロという超攻撃的野球を続けています。チーム15本塁打はリーグトップで、個々の選手の走塁意識も高い。しかしこの西武3連戦は相手投手を打ちあぐねて計5得点。淡泊な攻撃に終始した。チーム打率.234はリーグ4位で、少ないチャンスをいかに点につなげるかが課題でしょう。一方のオリックスは、日本ハムとは対照的にチーム打率.309、66得点ともにリーグトップ。12犠打もトップで堅実な攻撃で相手投手にプレッシャーをかけている。各打者が狙い球を絞ってファーストストライクから積極的に振りにいきながら、2ストライクに追い込まれてからも粘り強い打撃を徹底している。攻撃陣の戦術の差が得点力の差として表れているといえます」