冷えもむくみも解消 ふくらはぎを鍛え直せば健康になれる
ふくらはぎのポンプ作用がうまく働かなくなると、心臓は血液を環流させるためにより大きな力を使って血液を送り出そうとする。その分、心臓や血管に負担がかかり、高血圧や循環器系の病気にもつながってしまう。
逆にふくらはぎを鍛えて血流をスムーズにすれば、冷えやむくみ、高血圧や生活習慣病など、さまざまな体の不調を改善することができるのだ。
中高年でもふくらはぎをしっかりトレーニングできる方法を稲川氏に解説してもらった。
<かかとの上げ下げ>
両足を自然に開いて立ち、そのままゆっくり3秒かけてかかとを上げてつま先で立ち、静止はせずに3秒かけて戻す。これを10回繰り返す。足腰が弱っている高齢者などは、壁に手をつきながらでもOK。
<ふくらはぎ伸ばし>
ふくらはぎの柔軟性を回復させることが大切。そのためには、かかとの上げ下げで使ったふくらはぎの筋肉をしっかり伸ばす必要がある。準備運動する時によく行われているアキレス腱伸ばしのような体勢で、ふくらはぎを伸ばす。足を前後に開き、前の足はかかとを地面につける。後ろ足のひざを伸ばしたまま、ゆっくりとかかとを上げ下げする。1、2、3のリズムで上げて、同じように下げるパターンを左右10回ずつ繰り返す。