秋に長引く苦しい咳 疑うべき6つの要因
気温が急に下がった上に、相次ぐ台風で、体調を崩しがちの人も多いだろう。特に多いのが「咳(せき)」だ。もともと、秋は“喘息(ぜんそく)が増える季節”ともいわれている。咳について、知っておくべきことを、国際医療福祉大学臨床医学研究センター・足立満教授(山王病院アレルギー内科)に聞いた。
<1.3週間が区切り>
「咳が出る場合、原因をチェックすることが重要です。その目安になるのが期間で、3週間がひとつの区切りになります」
3週間未満なら、風邪をはじめとするウイルス感染によるものが大半。一般のクリニックで対応できるし、場合によっては市販薬という手もある。3週間を超えたら、呼吸器の専門医がいるクリニックや病院を受診することを考えた方がいい。
<2.喘息は子供のものだけではない>
3週間を超える長引く咳で最も疑われるのが、喘息だ。
「喘息の患者数は、成人・小児を合わせて400万~500万人ともいわれていますが、80%は成人になって初めて発症する方々。喘息は子供だけの病気ではないのです」