胃がんや狭心症のサイン…「いつもの胸焼け」が命取りになる

公開日: 更新日:

 特に「早食い」はキーワードになる。ボリュームのある食事が一時に食道を通るので、広がりやすく、収縮力が弱まり、胃液が逆流する。

「50歳を越えている、肥満や大食い、または逆にやせ過ぎといった人には、まず食道裂孔ヘルニアを考えます。横隔膜には食道が通る穴があり、それが食道裂孔です。食べたものが通る時以外は食道裂孔で食道を締め付けています。それがゆるんで胃の一部が飛び出したのが食道裂孔ヘルニア。加齢とともに起こりやすくなりますし、先に挙げたタイプの人は常に圧がかかっているので、食道の締め付けがゆるくなりがちなのです」

心筋梗塞の自覚症状の場合も

 ストレスが強い、胸焼けとともに胃の痛みもしょっちゅう感じるといった場合は、慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍の可能性を思い浮かべる。

「慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍の場合、ピロリ菌の検査も必要です。胃がんの発症に関係しているので、ピロリ菌がいることがわかったら、除菌治療を受けるべきです」

 胸焼けが数週間を越えても続いている。その程度が強くなっている。食欲もなく、胃痛もある……。もしそうなら、胃がんをはじめとする消化器系のがんかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動