胃がんや狭心症のサイン…「いつもの胸焼け」が命取りになる
ほかにも狭心症や心筋梗塞の自覚症状として胸焼けが出てくることがある。胸痛がない人も少なくない。高齢者では、胸痛がたとえあっても気が付いていないこともある。
「胸焼けがよくあると訴えて来院した患者さんには、症状をよく聞いて、胃食道逆流症や食道裂孔ヘルニアなどが疑われたら、2週間ほど薬を飲んで様子を見ます」
それでもよくならなければ、がんのリスクなども考え、上部消化管内視鏡をする。もちろん、狭心症など“心臓関連”が考えられる時は、心電図もチェックする。
「がんや狭心症など重大病が見つかることは、頻度としては多くありません。しかし、ゼロではない。“もっと早く検査していれば”とならないためにも胸焼けを甘く考えないで必ず一度は検査を」
冒頭の吉田さんのようにならないために。