胃がんや狭心症のサイン…「いつもの胸焼け」が命取りになる

公開日: 更新日:

 吉田孝雄さん(仮名・55歳)は半年ほど前から胸焼けがひどく、食欲が落ちた。仕事柄、酒席が多いので酒の飲み過ぎか、気の重い案件を仕事で抱えていることによるストレスか、そのどちらかだと考えていたが、心配した妻からせっつかれ病院を受診したところ、進行した胃がんが見つかった。もっと早く受診すべきだったと悔やんだが、時すでに遅しだった。

 胸焼けはよくある症状だ。「いつものこと」「そのうちよくなるだろう」などと考え、市販の胃薬を飲みながらも、積極的な手を打たない人が多い。しかし、吉田さんのように、それが最悪の結果につながることがある。胸焼けに潜む病気を、西崎クリニック・西崎統院長に聞いた。

「患者さんが胸焼けを訴えた場合、一般的に質問するのは(1)何歳か(2)いつ頃から始まったか(3)どういう時に胸焼けが起こるか(4)どういう食生活をしているか(5)どういう持病があるか――の項目です。胸焼けで多いのは、胃液が逆流して食道の粘膜を刺激する胃食道逆流症(逆流性食道炎)です。若い頃からアルコールをよく飲み、肉類や脂っこいものが好き。どんぶりをかっこむなど早食いで、暴飲暴食をすることも多い。夜遅くに食事をしたりする。そんな場合は、真っ先に疑います」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  2. 2

    柔道ウルフ・アロン「誤審」「不可解判定」「AI審判」「やらせ疑惑」をとことん語る

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 5

    吉永小百合(10)「15歳年上のバツイチと、よく一緒になりましたね」会員限定記事

  1. 6

    「建築界のノーベル賞」受賞の権威が大阪万博をバッサリ!“350億円リング”「犯罪だと思う」

  2. 7

    渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    柔道ウルフ・アロンが“弟分”斉藤立を語る「仏リネール選手はタツルに持たれることを恐れていた」

  5. 10

    石川佳純の争奪戦からフジテレビが脱落情報!五輪キャスター起用でアドバンテージあるはずが…