口のネバつきに注意 インフルエンザ予防は「唾液」がカギ

公開日: 更新日:

 特に噛む回数やコミュニケーション機会の減少は、ドライマウス患者の増加に大きく関係している。

「唾液腺の機能は筋力に裏打ちされています。しかし、噛む回数やコミュニケーション機会が減少すると、口や舌を動かさなくなり筋力が衰える。ここに加齢が加われば、筋力は一層衰えます」

 重度になればドライマウス外来などでの積極的な治療が必要になるが、基本的な対策は、ストレスを軽減し、よく噛み、よく話すことだと斎藤教授は強調する。

「これなしでは根本的な解決に至りません。噛み応えのある食事を心がけて噛む回数を増やし、おしゃべりしたり笑ったりする機会をたくさんつくることで、ドライマウスを防ぐことはできます」

 メールやSNSより、口に出しての“人間らしい”コミュニケーションを。

■4人に1人が…

 欧米の疫学調査では人口の25%が該当するといわれていて、日本での推定患者数は約3000万人。ただ、適切な治療にたどり着いている人はまだまだ少ない。1割の患者が該当するシェーグレン症候群は、目や口が乾く、関節が痛むなどの症状がある自己免疫疾患。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘