風邪の季節…鼻水は無理に止めず「色」「状態」のチェックを
風邪の季節。ダラダラと流れ続ける鼻水に悩んでいる人も多いのではないか。鼻水がいつまでも止まらないとイライラする。人前で思い切りかむのも気が引けるし、誰もが一刻も早く止めたいと思うのは当然だ。
しかし、鼻水は無理に止めない方がいい。
そもそも鼻水は、日頃から常に一定量が分泌されている。異物が体の中に侵入しないようにしたり、乾いた空気や冷たい空気が気管支まで入らないようにするため、加湿や加温をして鼻の粘膜を保護している。
鼻腔内にウイルスや細菌などの異物が入り込むと、それを洗い流して排出しようと鼻水の分泌が活性化する。風邪をひいた時に鼻水が出るのはそのためで、花粉症も花粉に対する過剰な“防衛反応”によって鼻水の量が多くなる。鼻水の役割は重要なのだ。
「慶友銀座クリニック」の大場俊彦院長がこう言う。
「鼻の粘膜は体の外側にあるので、体に何らかの不調があると最初に症状が表れやすい。鼻水の量が増えた場合は、体調不良のサインと考えていいでしょう。また、鼻水の色や粘り気をチェックすることで、体の状態をある程度は把握することができます」