予備軍は要注意「たかが風邪」の油断が糖尿病の引き金に

公開日: 更新日:

風邪をひいたことがきっかけで、糖尿病を発症する患者さんがいるのです。風邪をひくと、それだけで血糖値は上昇します。風邪で起こる体内の炎症によって、筋肉や臓器が持っている血中のブドウ糖を取り込んで処理する能力が低くなります。つまり、インスリンの効きが悪くなって血糖値が上がるのです。高血糖の状態を気づかずに放置していたり、糖尿病予備群の人は、風邪がきっかけで一気に糖尿病を発症する可能性があります」

■炎症や脱水が血糖を上げる

 また、風邪による発熱も、血糖状態を悪化させる。人間は、発熱すると発汗して体温を下げようとする。37度程度の発熱で約1リットル、38度程度では約1.5リットルの水分が失われるといわれる。そのため、しっかり水分補給しないと脱水状態になってしまう。

「脱水状態になると、血液中の水分が失われ、血液の成分が濃くなります。その分、血糖値が上昇するのです。また、通常であれば高血糖になると血液中の余分なブドウ糖は尿の中に排泄され、尿と一緒に体外に排出されます。しかし、脱水状態で尿の量が減ってしまうとブドウ糖も排出されないので、血糖が上がってしまうのです」(辛院長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?