薬服用者も必読 ぐっすり眠るための「正しい睡眠知識」
5人に1人が不眠の悩みを抱えているといわれている。しかし、正しい知識に基づいて「眠り方」を変えるだけで、ぐっすり眠れる人は多いという。
「睡眠薬を処方されている患者さんには、“本来は睡眠薬が不要だったのに”という人がかなりいます」
こう指摘するのは、東京女子医大東医療センター精神科の山田和男教授。彼らに必要なのは「睡眠衛生指導」だという。間違った睡眠の知識が、良質な睡眠を妨げているケースが多いので、問題点を見つけ、改めていくのだ。
ところが、この睡眠衛生指導はあまり行われていない。なぜなら、手間も時間もかかるため、時間に追われる医師には対応困難。病院側から見ても、睡眠衛生指導は診療報酬がつかないので積極的に取り組まない。結果、「では、お薬を出しておきましょう」と安易に睡眠薬を処方される展開になってしまう。
「睡眠薬の継続使用は、依存症を招きます。あまりに安易に処方されるため、そのリスクを認識していない患者さんは多いです」
良質な睡眠を手に入れるために、知っておくべきことは何か?