胃がん医療の均てん化 東北は手術力が低い
東京都は全国平均とほぼ同じ34・5%でした。国立がん研究センターの資料によれば「胃がんは日本海側に多い」そうです。患者が多ければ、それだけ進行した胃がんも多いはず。秋田県や青森県では、そうした理由から腹腔鏡手術の割合が低いのかもしれません。
しかし、上位2位の鳥取県や6位の和歌山県も、胃がんが多いことで知られています。また逆に岩手県や沖縄県、三重県などは胃がんが少ない地域です。胃がん患者の多さと腹腔鏡手術の割合は、どうやら無関係。この違いは、やはり医療技術の格差が反映された結果と考えるべきでしょう。
東北や北関東には、腹腔鏡で胃がんを切れるような高度なスキルを持った医師が少ないのかもしれません。