治療のタイミングは どの歯が抜けたら検討すべきなのか?

公開日: 更新日:

 歯科インプラント(以下インプラント)にも治療のタイミングがある。自由診療歯科医で「八重洲歯科クリニック」(東京・京橋)の木村陽介院長に聞いた。

 年齢を重ねるとともに歯周病や虫歯などで歯を失う人が増えてくる。

「1本や2本、歯がなくても問題ない」と思う人もいるだろうが間違いだ。

 そのままにしておくと、口の中で大きな変化が起きる。

「歯が抜けた部分の顎の歯槽骨は歯を支える必要がなくなるので、『廃用萎縮』といってどんどん骨が吸収され、やせていきます。と同時に、抜けた歯の対合歯が歯がなくなったところに出てきて、本来は歯肉に覆われているはずの軟らかい歯根部が表面に現れ、虫歯が発生しやすくなります。また、抜けた歯のスペースに両隣の歯が倒れ込んできて歯並びが悪くなり、噛み合わせが悪化、やはり虫歯や歯周病が進行しやすくなるのです」

 こうなると、やせた顎の歯槽骨の骨量を増やすことから始めなければならず、インプラントを入れるスペースをつくることも必要になる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中丸雄一の密会騒動“体の関係ナシ”で謹慎?アダとなった“旧ジャニーズ随一”お茶の間好感度の高さ

  2. 2

    来年引退決断の柔道ウルフ・アロン「『心残りはある』って言ってしまったんですけど、『やっぱりねえな』と(笑)」

  3. 3

    中日「ポスト立浪」に浮上する“第3の男” 侍J井端弘和監督、井上一樹二軍監督の名前が挙がるが…

  4. 4

    「建築界のノーベル賞」受賞の権威が大阪万博をバッサリ!“350億円リング”「犯罪だと思う」

  5. 5

    寛解直前で数値が上昇…タレントの山本量子さん語るがんとの闘い

  1. 6

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  2. 7

    「海のはじまり」は地に落ちたフジ月9の象徴か…TVコラムニストが薦める意外な視聴者層

  3. 8

    高野連を直撃「甲子園でリクエスト制度なぜ導入されず?」

  4. 9

    大阪万博はうっすらウンコ臭い? “腐った卵”硫化水素が流出も「対策これから」の体たらく

  5. 10

    これも防災対策のひとつ? 「ソーラー充電器」は買っても秘密にしておけ