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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

病床利用率75%なのに…慶応病院はなぜ収益力が高いのか

公開日: 更新日:

■重症患者を積極的に受け入れ

 外来患者の多さも目を引きます(1日当たり3000人超)。駒込病院(約1200人)も外来患者が多いほうですが、それと比べても際立って多いことが分かります。しかも単価は全科平均で約3万円と、かなり高額です。

 全国平均で単価が高いのは外科(約2.4万円)、呼吸器内科(2.2万円)、放射線科(2.2万円)、内科(2.1万円)など。しかし平均的な患者ばかりを受け入れていたのでは、3万円という単価には到底届きません。やはり各科とも、重症患者を中心に受け入れていると思われます。

 もちろん大学病院・特定機能病院ですから、重症患者が多いのは当たりまえ。それを徹底しているからこそ、高い収益性が確保できているのでしょう。

【連載】決算書でわかる有名病院のフトコロ事情

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