病床利用率75%なのに…慶応病院はなぜ収益力が高いのか
■重症患者を積極的に受け入れ
外来患者の多さも目を引きます(1日当たり3000人超)。駒込病院(約1200人)も外来患者が多いほうですが、それと比べても際立って多いことが分かります。しかも単価は全科平均で約3万円と、かなり高額です。
全国平均で単価が高いのは外科(約2.4万円)、呼吸器内科(2.2万円)、放射線科(2.2万円)、内科(2.1万円)など。しかし平均的な患者ばかりを受け入れていたのでは、3万円という単価には到底届きません。やはり各科とも、重症患者を中心に受け入れていると思われます。
もちろん大学病院・特定機能病院ですから、重症患者が多いのは当たりまえ。それを徹底しているからこそ、高い収益性が確保できているのでしょう。