著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

移転後の愛育会の決算 人件費率は高めで赤字だが安泰

公開日: 更新日:

 高い出産費用にもかかわらず、大勢の妊婦を集めることに成功している愛育病院。さぞや儲かっていると思いきや、数字的にはかなり厳しそうです。

 経営母体の社会福祉法人恩賜財団母子愛育会の事業活動計算書(損益計算書に相当)によれば、2015年度は5.3億円の赤字、2014年度は21.2億円の赤字に終わっています。

 愛育会は幼稚園なども経営していますが、本業の収益(55.5億円)の大半を医療(52.0億円)で稼ぎ出しています。決算書の数字は、そのまま愛育病院・クリニックの数字と見なして構わないでしょう。

 一方、本業にかかった費用は59.6億円、そのうち30.9億円を人件費が占めています。人件費率(本業収益に対する人件費の比率)は55.7%。厚生労働省等の調査によれば、2015年度の一般病院の平均は52.4%。医師数、看護師数などは公表されていないため、他病院よりも給与がいいのか、それとも医師・看護師等を多く雇っているためかは、判断できません。しかし結果として、本業だけで4.1億円の赤字を計上しました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した