子供に多い脊柱側弯症 親が知っておくべき治療のポイント

公開日: 更新日:

 脊柱側彎症は、脊柱がねじれ曲がる病気だ。多くは原因不明で思春期に発症し、その率は約100人に1人。男女比は1対9だ。今の小中学校なら3クラスに1人程度。親が知っておくべきことを聞いた。

 湘南藤沢徳洲会病院副院長の江原宗平医師は、同病院の脊椎センター・脊柱側彎症センターのセンター長も務める。脊椎手術のスペシャリストである江原医師のもとには脊柱側彎症の手術を求めて、全国から患者がやって来る。

「よくある質問は、『運動はできるのか?』『片方の肩にカバンをかけるのは良くないか?』など。カバンの持ち方などは過去には注意事項として挙げられましたが、やってはいけないことはひとつもありません」

 子供の脊柱側彎症は一般的に、学校の身体測定で見つかることが多い。脊柱の曲がり具合(側彎の程度)は人によって違い、進行度も違う。数カ月で急速に側彎の程度が進む人もいれば、そのままの状態を長く維持する人もいる。

 だから脊柱側彎症と診断された場合に重要なのは、この病気に詳しい医師の経過観察を受けること。成長期には最低でも4~6カ月に1度の受診が望ましい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…