著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

インフルエンザワクチン接種 ウキウキ気分の接種が効果大

公開日: 更新日:

 インフルエンザの予防に欠かせないのがワクチン接種です。日本で使用されているワクチンは、鶏卵で増殖させたインフルエンザウイルスを不活化することによって製造されています。ワクチンを接種すると、不活化されたインフルエンザウイルスが体の免疫細胞によって認識され、ウイルスに対する抗体(免疫)がつくられます。この抗体が感染から守ってくれるのです。

 ところで、免疫の機能は人の行動状態や心理的要因に影響を受けることが示唆されてきました。例えば、睡眠時間や身体活動量、栄養状態、ストレスなどが免疫機能に影響を及ぼしているといわれています。そして、これらはワクチンによる抗体の獲得においても影響を及ぼしている可能性があります。

 人の行動や心理状態がインフルエンザワクチンの有効性にどのような影響をもたらすかを検討した研究論文が、米国精神神経免疫学会誌2018年1月号に掲載されました。

 この研究は、65~85歳の高齢者138人を対象に、インフルエンザワクチン接種の2週間前と接種後4週間にわたり被験者の心理状況や行動を調査し、ワクチン接種後の抗体量との関連を検討したものです。

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