歯周病は別名“糖尿病の合併症”知っておきたい怖さと予防法

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 歯周病になると血糖値は上昇する。歯周ポケットの炎症により、歯周病菌の内毒素炎症物質が血管を通して全身にばらまかれ、血糖を下げるインスリンの働きを弱めるからだ。糖尿病を発症したばかりの人でも歯周病を合併すれば血糖値が上がり、糖尿病は一気に悪化する。

「歯周病が怖いのはそれだけではありません。糖尿病やその予備群はすでに脳や心臓の血管病のリスクを抱えていますが、歯周病はそれをさらに高めます。心筋梗塞脳卒中などを引き起こす動脈硬化は、肉中心の不適切な食生活やストレス運動不足などの生活習慣が原因といわれてきました。ところが近年、歯周病菌などの感染に注目が集まっています。感染の刺激により動脈硬化を誘う物質が分泌され、血管内に粥状の脂肪物質が沈着。血液の通り道が細くなるほか、その血管内沈着物がはがれて血栓となって飛び血管を詰まらせるのです」

 実際、歯周病のある人は、ない人に比べ2・8倍も脳梗塞になりやすいという。重度の歯周病の人はそうでない人に比べて2・48倍、心筋梗塞になりやすいという米国の報告もある。

■全身の病気に関係

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