高齢者の6割が健康に不安…体力は「地域体操」で養える

公開日: 更新日:

 人生100年時代、就労の分岐点を70歳に設定している人が半数を占める。「それから先は悠々自適に」というイメージだろうが、そのためには健康第一。実は肝心の健康について不安を感じている人が少なからずいる。

 内閣府の「平成27年版高齢社会白書」は「一人暮らし高齢者に関する意識調査」を行っていて、最も強い不安が「健康や病気のこと」で、約6割が心配する。4割が挙げる「介護状態」とともに不安のトップだ(複数回答のため合計すると10割を超える)。

 では、70歳の不安を乗り越えて、元気に暮らすにはどんな工夫をすればいいのか。「介護破産」の共著者で、淑徳大教授の結城康博氏(社会福祉学)は言う。

「ウオーキングやストレッチを定期的にやることです。例えば各自治体が行う体力づくりの取り組みに参加することは、他者とのコミュニケーションも図れるので、心身の健康につながります」

■98歳で400グラムの重りをつけ運動

 2018年度の「体力つくり優秀組織」として表彰された熊本県南関町は、人口9934人中、65歳以上が約4割の3704人。健康対策は現実の問題。地域ぐるみで筋肉をつける“貯筋運動”やリズム体操全身運動を推進している。たとえば、介護予防事業を行う「A―lifeなんかん」では、南関町に高齢者向けの「元気づくりシステム」を提案し活動する。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞